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この世の春

 ようやく文庫化されて、発売日には書店に馳せ参じました。
  いやいや、大袈裟では無く。
 ハードカバー発売の際には「口惜しき事なり」と歯噛みしつつ、平積みの本を横目に見つつ、ホッチキスの針を購入しておった私。
 それが今、ようやく狙いを着けた本を手に取り、食物でも無からろうに、自ずと舌舐めづりでも出ようぞという段になった。
 またしても、食物でも無からろうにガフガフとえげつも無い態でこの本の中巻まで食らったところでの感想。
 皆、これ読んだ方が良いよ?フツーにさ。
 この人の心が乗り易いのは、やっぱり時代小説ではないのかなと思う。
 “楽園”なんか、私は文章の前段で脱落して、結局は映像で見ちゃって、あの話は私、大っ嫌い!で完結している。
 辛すぎる、寒すぎる、やり過ぎだよ。
 でもそれは、あくまでも私的にね。限定よ。
 想像もつかないけれど、あの話が真っ直ぐに心に刺さって大好き♡と感じている居る人だって居るのかも知れない。
 でも、そんな心。私には分らない。
 それでも。そんなような人と、直接会って話してみたら、生涯の親友になれちゃったりもするのよね。不思議だけれども。
 本当に不思議ね。
 こんなに不思議で不可解な世界で暢気に喜怒哀楽を感じられるているのは、もしかしたら至福なのかしら?

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