最近の書店はどうも使い辛い。
何かと言えば、棚が著者別に振り分けられているからだ。
これは予想以上に困る。
こんな事を思いつく人は、元より本なんか読まない人だろうと思う。
普段から本を読まないか、読むのが苦手な人は、読書中の私にへいっちゃらで声を掛けてくる。
私に嫌われる最短コース。
…さておいて。
各出版社の傾向を把握しているので、今はこんな感じで行きたいと思い、お目当ての出版社の本が詰まっている書棚に向かう。
そこらいらへんをプラプラしていると、何となく気を引かれる一冊を見つけてぱらぱらページを繰って流し読みをしてみる。
これが良い。思って代金を払い、自分の物にする。
これ系だったらそこ、それ系だったらアレ、みたいな。自分ルールはそんなもんだった。
今は何とも。
知らない内に地図が書き換わってしまったようで大変不便である。
作家さんにこだわって本を選ぶ人の場合は、ピンポイントでヒットするので、この方が便利であろうとは思う。
それにしても…と。こんな傾向に伴って世界が縮んでしまったようにも私は感じている。
そう言えば現代教育文庫は見かけなくなった。黄表紙の復刻版とか出してくれていて、かなり面白かったんだけど。
あの出版社はもう無いのかな?
※黄表紙=江戸時代の戯作絵本。
大変な損失じゃ!!
私は思うけど、他の誰もが気づいていないのかな。
誹風柳多留なんかもね、オモシロかった。
「二階から落ちた最期のにぎやかさ」
悲劇も洒落のめしてしまう江戸文化の切れっ端。
書店とは、混迷しているのが当たり前。そこにショートカットが出来てしまったら、益々この世はつまらねぇ。かも。
Amazonのブックレビューも読まない事は無いけれど、どこまで信用して良いものやら分らないから、私は私の直感に頼ります。