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ビューティフル・ドリーマー

ながら族の私。
先日ラジオをつけっぱなしでだらだらしていたら、辛口で定評のあるパーソナリティーの口から、「ゴースト・イン・ザ・シェル」と言う言葉が出た。
攻機?何で今頃。耳を傾けてみると、何やら最近観た映画をこき下ろしている。
ネットで調べてみると、へー、実写映画化されたんだ?
YouTubeで予告動画を観てみた。アニメで観るのとはやっぱり違うけど、あの世界観だった。
受け入れられない人には屑映画だよね。きっと。
私的には懐かしい。押井守ワールド。
この人が担当していた時の「うる星」はめっちゃ面白かった。
ある回で、やっちゃって、降板して、後続のYさんの作るものからガクッとつまらなくなった。それ以降のうる星は観ていない。
その頃の私は全然子供だったけど、漠然と自分と同じようなものを抱えている人だなあと思っていた。
と言うか、子供側から見ると多分彼は「話の分かる人」だった。直感的に。
その当時も友達といろいろ話していて、「大人」が余計な事を言ったから、面白くなくなったんだよね?と言う結論だった。
大人になって見つめなおしてみると、彼は、この世界にか、或いは自分自身に誤魔化し切れない不信感を持つ人だった。
でも相変わらず私を楽しませてくれる人でもあった。
スカイ・クロラなんて、予想通り。
戦時の空中戦の恐ろしさのリアリティと、結末の冷酷さは予想通り。
彼は死ぬまで、人生或いは自分と言う悪夢を見続けるのだろうなあ。
それ以外無いのだけど。
悪夢=人生、だけど、それは非常にビューティフルな夢ですよ?
この人が私の人生の中の登場人物の一人で良かったなあと、思います。

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