• に登録
  • 異世界ファンタジー
  • 詩・童話・その他

潮風の下で

懐かしい本に対面した後、一番に思い出したのが、レイチェル・カーソンでした。
有名な著書は「沈黙の春」。
この前読了してみて、寂しくなりました。
彼女について、残る一冊を読んでしまった。
もう、彼女との縁は、切れてしまうのかしら?直接、会った事は、勿論ありません。
「我らをめぐる海」「潮風の下で」「海辺」。
彼女の残した著書は多くはない。
でも、一生を通じて、こんな本が、もしも描けたなら、私の一生は間違い無く幸せだろうなぁ、と思えるような本。
彼女は、本当は作家になりたかった。
でも家の事情で科学者になり、その仕事を全うしました。
そうして、それでも、本を残してくれた。
それから、私は彼女の本を読んで、すっかり彼女のファンになりました。
もう、すでに彼女が居なくなった後に。
どの本だったのか覚えてはいませんけど、藤壺の話がありました。正直な事を言うと、藤壺を生物として認識したことはありません。あの、岩にへばりついている、アレね?程度。
海洋生物なので、乾燥してしまうと、死んでしまう。
ああ、大変大変、この子達、このままじゃ死んじゃう!
そう思っても、でも、レイチェルは冷静に観察していて、一切手を貸さない。
神様の視点もこうなのかもしれないと、思わせるような、冷静性さ。
じっと見守る愛情。なのかしら?もしかしたら、あなたも私も、絶対の自由の中で全幅の信頼の中で、生きている存在なのかも知れません。

コメント

さんの設定によりコメントは表示されません