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『廃絶すべし、娑輪馗廻』参考文献一覧

オカルティック・アクションホラー『廃絶すべし、娑輪馗廻』本編
https://kakuyomu.jp/works/16816700428547589844

特別インスパイア枠★心霊ホラーADV『死印(エクスペリエンス)』
 本作はこのゲームをプレイしなければ、生まれませんでした。
 複数のプラットフォームでプレイできるので、軽めのジャンプスケア(ドッキリ要素)が大丈夫な方はどうぞ。15時間ぐらいでクリア出来ます。

●引用元
『不思議の国のアリス 』ルイス・キャロル 、河合 祥一郎 (角川文庫)

●まずは基礎から~ホラーとは、恐怖とはなんぞや?
○『荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論 』荒木飛呂彦(集英社新書)
 大抵の有名どころのホラー映画の面白さを語ってくれるので、ざっくりホラー映画知識が仕入れられるのはもちろん、荒木先生がどう先行作品から学んでいるかも見られるお得な一冊。

『〈生ける屍〉の表象文化史-死霊・骸骨・ゾンビ-』伊藤慎吾, 中村正明(青土社)

◎『お化け屋敷になぜ人は並ぶのか――「恐怖」で集客するビジネスの企画発想』五味弘文(角川ONEテーマ21)
 お化け屋敷プロデューサーという肩書きを持つ著者の、〝いかに恐怖をエンターティメントにするか〟という実践的な解説がわかりやすく、非常に面白い一冊。Kindle Unlimitedもあるよ。

『お化け屋敷のつくり方』齊藤ゾンビ、平野ユーレイ(アールズ出版)

『恐怖の作法 ホラー映画の技術』小中千昭(河出書房新社)

『恐怖の哲学 ホラーで人間を読む』戸田山和久 (NHK出版新書)

○『恐怖の構造』平山夢明 (幻冬舎新書)
 ホラーの参考に良いのももちろん、著者の無茶苦茶なエピソードの数々で笑ってしまう。幼少期の治安悪すぎませんか?

△『ナレッジエンタ読本19 人はなぜ恐怖するのか?』五味弘文(メディアファクトリー)
 前述の『お化け屋敷になぜ人は並ぶのか』と内容が一部被るが、こちらも面白い一冊。「並ぶのか~」と違って、こちらは電書版がない模様。

○『日本現代怪異事典』&『日本現代怪異事典 副読本』朝里樹(笠間書院)
 広範にネタを押さえるなら欠かせない本。

△『ホラー映画の書き方 映画は恐怖から生まれる』デヴィン・ワトソン(フィルムアート社)
 作例つきでホラー映画の作り方が載っているが、ジャパニーズホラーの参考にはあまりならない。普通の脚本術にも流用できるので、ノウハウ本が欲しいなら損はないかも。


●葬儀関連(一部宗教関係と境界が曖昧)
◎『遺体と火葬のほんとうの話』佐藤信顕(二見書房)
 映画『おくりびと』の美術協力もし、YouTubeで葬儀葬式ch(https://www.youtube.com/channel/UCuLJbkrnVw6_a35M0rk8Emw)を開設している佐藤さんの書籍。葬祭業に関する色んな誤解や、疑問に答えてくれて非常に面白い一冊。葬祭業界を知りたいならお勧め。

『葬儀概論』碑文谷創(表現社)
 ※本書は厚生労働省認定葬祭ディレクター技能審査協会Webサイト(https://www.sousai-director.jp/)にて、「概論・問題集・解題の注文はこちら」のみで販売を行っている専門書籍です。「解題」は別の本なのでご注意を。
 買っておいてなんですが、私に必要なのは葬祭業の実務じゃなくて、そこで働く人の実態でしたね……。それはそうと、葬儀について詳しく知れます。

○『葬祭業界で働く』薄井秀夫 (なるにはBOOKS 補巻)
 就職を考えている人向けの本。葬祭業界のさまざまな職種の方にインタビューし、就職コースの紹介などをしている。

△『葬送習俗事典 死穢の民俗学手帳』柳田国男(河出文庫)
 こちらは「葬祭業」とはまた別のお葬式にまつわる本。呪術・宗教関連とどちらに入れるか迷う一冊ですが、お葬式の風俗を知るにはこれ。

『葬送の仕事師たち』 井上理津子(新潮文庫)

●呪術・宗教関連
 学研プラスの本が多いですが、このシリーズはとても参考になります。お値段そこそこで、カラー・モノクロ写真や図画が多く、幅広くも奥深い内容は初心者から中級者まで嬉しい。ただ電書がないようなので、興味のある方は中古でどうぞ……。

『現代・陰陽師入門 プロが教える陰陽道』高橋圭也(朝日ソノラマ)
 少し前にTwitterなどで話題になったので、知っている人も多いかも? 陰陽道について突っこんだ内容を読みたいならまずこれ、という一冊。
 本気で陰陽師やりたいなら、十干十二支や呪文を寝言で言えるまでやれ、とかすごいことが書いてあった記憶。

『古神道の本 蘇る太古神と秘教霊学の全貌』(学研プラス)

『修験道―魔と呪いの系譜 (イラストレイテッド日本学)』滝沢解(ロングセラーズ)

◎『呪術の本 禁断の呪詛法と闇の力の血脈』(学研プラス)

『新宗教の本 霊能の秘儀と巨大教団の系譜』(学研プラス)

◎『図説・日本呪術全書』豊島泰国(原書房)
 わりと有名な本かも? 宗派別にさまざまな呪術が符呪から呪文、印や道具まで解説されているいわば呪術辞典。これで君も伝奇書きになろう!

『誄詞・神葬諸祭詞 (最新祝詞選集) 』(戎光祥出版)
 分厚い(分厚い)。

◎『祝詞用語表現辞典』土肥誠(戎光祥出版)
 普通の古語辞典には載っていない、祝詞独特の意味や表現を解説した一冊。これがあれば祝詞の内容がもりもり読解できちゃう! すごい!

◎『平成新編 祝詞事典 増補改訂版』西牟田崇生(戎光出版祥)
 文字どおりの祝詞事典なのですが、「祝詞の修辞」「神名・数詞一覧」「どのような願いをどの神に祈ればいいか」などなど、かゆい所に手が届く充実の内容です。
 上の表現辞典と合わせれば、創作で祝詞を使いたい時はだいたいいけそう!

◎『よくわかる祝詞読本』瓜生中(角川ソフィア文庫)
 お値段八百円ほどの文庫で充実の内容、創作で祝詞とか使いたいよ~と言う方はまず手元にどうぞという一冊です。現代語対訳つきが嬉しい。

●着物関連
『着物の教科書 基礎知識から着付けと帯結びまで――今と伝統を着こなす』全日本きもの振興会(新星出版社)

◎『決定版 男のきもの入門』世界文化社
 大判フルカラー。「この着物は洋服で言うとどのぐらいフォーマル/カジュアルか」などの分かりやすい解説、買い方、着方などがまとまっている。便利。

『伝統を知り、今様に着る 着物の事典』大久保信子(池田書店)

『はじめての男着物』木下勝博(河出書房新社)
 着物、レディースの資料はぽんぽこ見つかるのですが、メンズの情報は少ないですね。なぜだ……。

●おまけ資料
 三角コーン×1(税別498円)
 ホームセンターでワンコイン。頭にかぶるとわりとギリギリのサイズでした。百舌鳥はたぶん力づくでかぶっています。

2件のコメント

  • 本棚凄い……
    「現代・陰陽師入門」は私も持っていました(笑)
    そう、空で祝詞読めるようになれって無茶ぶりしていたの覚えています。それを物語に使おうと思って、でも、自分でちゃんと理解できないので、読んでも物語に落とし込めなくて宝の持ち腐れになっていました。

    「日本呪術全書」も買おうと思って、ふと自分の本棚にあるものを想像した時、(万が一私に何かあったとき、親が子の本棚見てどう思うか)と考えて、買うのを辞めた在りし日の出来事がまざまざと蘇りました。

    やっぱり、そっち系を書くとしたら、これだけのものを読み込んで理解しないと説得力に欠けますよね。呪術の世界って下手に手を出せません。

    でも、祝詞の本には興味が湧きました。
    沢山の参考資料を紹介してくださりありがとうございました。
  • こちらにもコメントありがとうございます!
    ここに載っている書籍はすべてを完全読破したわけではないのですが、参考元として書き出したら多くなってしまいました。
    本、自分のために買い続けているので、親に見られたらはあまり……いや、えっちな本だけは隠していますね……。

    呪術や民俗の世界は奥が深いので、読んで咀嚼するのはかなり大変ですが、同時に面白さもあります! これら書籍を元に娑輪馗廻作中の呪文や祝詞を考えましたが、個人的には実際に口に出してはいけない悪い言葉、という感じがひしひしとあります。言霊……。
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