おおよそ5月は末に行われた文学フリマ東京のために一ヶ月が費やされた。
毎回、あの手のリアルイベントに行くたびに私はどうも「人間のコスプレ」をしているような気持ちになってしまう。多少鏡を見、においを気づかい、売り子を探し(幸いこれは無事見つかった)……
同人イベントとは生存と活動の確認みたいな部分があり、Twitter等の140字ツールでは活動内容なぞ把握できたものではないし、ネットで書くと何かと引っかかりが生まれてしまう話もある。
とくに私は去年派手に身体を壊したので、生存確認されているという感覚の方が強いが、幸い松葉杖が外れた状態でイベントに出ることができた。
ネット上では三島由紀夫の話をし続ける鳩羽つぐアイコンとして何故か一部で知られるようになり、定期的に三島由紀夫の話をしているが、ここでネット上に存在する私(文乃綴)と実際の私(現実)との差異が生じる。
文乃綴。
文乃さん。
フミノサン……?
変な感じがしてくる。
どうも彼らの話す文乃綴とは、私が知っている、他でもない私がやっている私自身とは違う何らかの別個の存在なのではないか?
思えば、イベント会場に居る私(恐らく、文乃綴)は”人間のコスプレ”をしているのであり、やはりそうなると別個の存在である可能性は否定できなくなってくる。
とは言え、文フリは終わった。
次の11月に出す本の企画はもう今年初めから動いており、今月の後半には恐らく書き始めることだろう。
それが終わったら、今度は新人賞向けの作品を書かねばなるまい。
それが終わったら、来年5月の文フリ向けの書き下ろしを書くつもりでいる。
カクヨム側に何か出てくれば良いと思うが、出てくるのであろうか……?
ナニワトモアレ、文フリ東京、皆様お疲れ様でした……。