葛瀬 秋奈

イタズラ好きの妖精パックはある日、妖精王に呼び出された。つい先日引き起こした大きな騒動のことで叱られるかと思いきや、持ちかけられた相談は王妃との痴話喧嘩のこと。自身の恋すらままな…

物質文明の末期の夢。 詩のようなもの。

全てのことはトリさんのせい。

夢の中は地獄だった。 目が覚めても地獄だった。 寝ても覚めても地獄なら、手前勝手な救いは不要。神も仏もないこの世界を自分だけは裏切らぬと男は誓った。 決して英雄にはなれないと…

これは心温まる交流の記録。ある雪の日、妖精薬師は人間の吟遊詩人に出会った。

その箱は、開けてはならぬ黒い箱。

害がなかったとしても意味のわからないものは怖い。

終末回避研究所の山田博士には3分以内にやらなければならないことがあった。それが終わったらゆっくり好物のカップ麺を食べるつもりだった。だが、そんなささやかな願いも異常な現実の前に虚…

師匠の留守中に工房の掃除を頼まれた弟子は、誤って余計に部屋を荒らしてしまう。更にあるはずのない禁書が見つかって、パニックに陥った弟子は家を飛び出した。

雨の降る朝、あるテレビ番組をきっかけとして魔法使い師弟は「ラッキーセブン」について話し始めた。ある者にとっての幸運は、ある者にとっての不運にもなる。禍福は糾える縄の如し。

完璧な師匠を持つと弟子は苦労するのです。色々な意味で。

まだ肌寒い3月の夜、目が覚めてしまった魔法使いの弟子は師匠に気づかれぬようこっそりと深夜の散歩に出かけた。しかし月を追うように歩いているうちに、ある違和感に気づく。

師匠の留守中に工房の床掃除を頼まれた弟子。作業は順調に進んでいたが……？

魔法使いの師匠が誕生日にくれた贈り物は、クマのぬいぐるみ。これも修行だと師匠は言うが……？

お使いでやってきた駅前で、主人公はゾンビの大量発生に遭遇する。そして逃げる。しかし主人公はただの一般人ではなく、魔法使いの弟子だった。

帰宅途中、誰かの足音がずっとついてくる。とっさに妖怪『べとべとさん』ではないかと対処するも、全く解決しない。そしてそのまま家の中まで入り込んでしまう。 色々とその正体について考…

家族であっても他人の日記を勝手に読んではいけない。 約束を破ってはいけない。 忘れてはいけない。 騙されてはいけない。

人類にとって最悪の終末を回避するために作られた、終末回避研究所。そこで働く科学者の「私」は真夜中にカップラーメンが食べたくなって給湯室へ向かった。

帰ってこない兄を探しに浜辺へ行った妹は、代わりに長靴をはいた猫と出会った。

名家の令嬢である花園紫苑は、大好きな漫画を読みながら穏やかな休日を過ごしていた。だが幼少の頃より彼女に仕える奥村惣一郎の発言をきっかけとして、事態は思わぬ方向へと転がってゆく。 …

ある夜、森の中で道化師に出会った。ただそれだけの話。

カトリーヌは最新式お手伝いロボットだ。ただし彼女がロボットでなかったとしても同じ決断をしたかもしれない。 あなたなら、どうする？

夏も近づく八十八夜。8人兄弟の末として生まれた八千代の88歳の誕生日に、八千代にとって8人目の孫である咲良がやってきた。驚く八千代に渡されたプレゼントは咲良が編んだ8番目のマフラ…

みんなを笑顔にしたいと言った兄。確かにその夢を叶えたけれど、本当にこれでいいのだろうか。 「結局は主観の問題なんだ、たぶんね」 注:この物語はフィクションです。実在するあら…

ある日、文芸部の「僕」は事故現場で石を拾う。その石がそこにあることに違和感を覚えた「僕」が部員に見せたところ、やはりただの石ではなかった。その石はただ、故郷に帰りたかっただけだっ…

人魚姫は王子様のことが大好き。でも、その感情は恋とは似て非なるものだったようです。

日が沈む間際、鬼の時間が訪れる。 だが鬼が現れるとき、それを狩るものも現れるのだ。

KAC十日目「ゴール」参加作。 ある日、散歩をしていた「私」はウサギがカメの鈍足をからかっているところに遭遇する。耐えかねたカメがウサギに出した提案は、誰もが無謀と思っていたが……

KAC九日目「ソロ○○」参加作。 外の世界が見たくて旅に出た主人公。しかし目的の海へと辿り着いたとき、彼は残酷な真実を知った。

KAC八日目「尊い」参加作。 手と手を合わせて、祈るということ。 仲のいい友達と笑い合うということ。 何気ない日常が尊かったと気づく頃には、もう戻れなくなっていた。

KAC七日目「21回目」参加作。 主人公は目覚めると白い部屋にいた。無事に家に帰ってプリンを食べる為には、六面ダイスで1を出さなければならないらしい。史上最も地味な戦いが、始まる。

KAC六日目「私と読者と仲間たち」参加作。 部室の机の上にあった謎の怪文書。 いや、怪文書ではない。ポエムだ。 それはありし日の青春の記録。 文芸部の日常系コメディ。

KAC五日目「スマホ」参加作。 ある日、学校で『願いを叶えるアプリ』の話を聞いた。半信半疑で調べてみると実際にある。せっかくなので使ってみた。 そんなどこにでもある、ありふれ…

KAC四日目「『ホラー』or『ミステリー』」参加作。 歯車は最初から狂っていた。 熱で歪んだ観覧車のように。 その炎が彼女の愛だったのか悪意だったのかは、きっと誰にもわからない…

KAC三日目「直観」参加作。 「僕」はある高校に通う文芸部二年生。 部室で静かに過ごしていたら、いつも好奇心が暴走してろくなことをひらめかない先輩の「一条」が、また変なことを言…

KAC二日目「走る」参加作品。 駅から続く長い坂道を登る途中に見たものとは。

KAC2021「おうち時間」参加作。 人間と他種族が平和に共存する異世界で、もしも感染症が蔓延してしまったら。これはそんなもしもにかち合ってしまったとある人外の、些細な日常の1ペ…

恋愛系の短い話まとめです。 基本的にどこから読んでも大丈夫です。 たまに突飛な設定あり。

かつてケサランパサランを飼っていた人の話。

真実かどうかは大した問題ではない。 そもそも大した話でもない。 これは、価値と倫理のちょっとした話。

記憶と共に名前をなくした生き霊と名前をもたずに生まれてきた黒猫。成り行きで出会ったふたりは冒険者として共に旅をすることに。

企画参加作です。 https://kakuyomu.jp/users/chocolitchi/news/1177354054882715485 せっかくなので短歌に挑戦してみま…

時の塔の住人は今日も元気に孤独です。 せっかくなのでバレンタイン企画に参加させて頂きました。 https://kakuyomu.jp/works/1177354054882512…

寿司にまつわる馬鹿馬鹿しい小咄をおひとつどうぞ。

世界の果ての「時の塔」に住んでる人がつづるポエム。 という設定のただの詩集です。どこからでもどうぞ。