ごきげんよう、皆様。
さて、今日で千秋視点の番外編、「胡蝶の夢は、雨に消えてしまえ」が終わりました。
いかがだったでしょうか。おそらく、刹那視点の番外編よりも地獄を感じてもらえたでしょうか。
さて、今回は千秋について語りたいと思います。ともすれば、伊吹、刹那、千秋の3人の中で一番キャラが立っていそうな彼ですが、皆様のイメージに合っているでしょうか?
1 雑イメージ
2 見た目
3 性格傾向
4 趣味
5 憧れの物、人
6 周囲の人との関わりについて
7 作者所感
1 雑イメージ
スリ⚪︎リン
やはり、伊吹、刹那と共に「目的のためなら手段を選ばない」所から選ばれました。
若さ故に犯罪になりそうな事も他人もどんどん使う刹那、祖母の遺言という縛りがあるので合法的な手段は取るが倫理的な手段かは微妙な伊吹の二人を合わせて2で割った感じが千秋です。
一応立場が立場なので、人目は意識しますが、人目が無いところ、言い訳がしやすそうな場面では犯罪的な手段も躊躇いません。自制しているのです。その辺が刹那からしたら物足りなく感じますが、一度覚悟を決めると、人目も気にせず己の立場を悪用し、えげつない手段をどんどん使う覇王になっていくので、ともすれば3人の中で一番怖いかもしれません。でも、時次の息子らしく勢いで進む場面も多いので、その隙を突かれる事もあるでしょう。
2 見た目
芸術作品の彫刻のよう、とも評される母とよく似た顔立ちをしています。母が男になったらこんな顔、という表現がぴったりです。
自分の顔面レベルは千秋は正確に把握して使える場面では使ってきますが、自分が癖のある性格だと自覚しているので、顔面ばかり見る相手は昔からうんざりするほど見過ぎて千秋は好きではありません。千秋もまた、女性の顔レベルはそこまで気にしない方です。
3 性格傾向
刹那の兄らしく、振れ幅が大きい性格をしています。
高慢でいけすかない千秋ですが、気の許せる友人相手には俗っぽくノリがよく、負けず嫌いで大人げない所もよく出してきます。人前では何事もスマートにこなしますが、気の許した相手や一人の時は、扉を足で閉めたりと大食いに挑戦している姿を見せたり、その辺の同年代の男と対して変わりない事もしてきます。
立場が立場なので、普段は常識を意識して過ごしていて、サボりを許さず努力を怠らないストイックさですが、一皮剥けば、気の許した相手に対する執着心は強く、我儘です。気の許した相手が自分から離れるのをとても嫌がります。でも、自分が好きな人間は、千秋がどんなに引き留めても、一度逃げよう、と決意したら見事千秋から逃げ切れる能力と気概がある人間ばかりです。本人は、難儀だな、俺、と自覚しています。
全体的に意外性があり、千秋が一目置く能力がある人間が好きです。
4 趣味
対外的には、「ジムで汗を流す事」
本音は、「大食いチャレンジ」「大食い、ガッツリメニューのある店の収集」です。
千秋が「俺こんなに食べられたんだ」と知ったのは、中学の時伊吹に誘われていった、野菜がデカ盛りで盛られているラーメン店で、でした。伊吹は途中でギブアップだったのに、自分は余裕の完食かつ、伊吹が残した物も完食でき、その帰宅後の家の夕飯も普通に完食できてしまった事から気がつきました。
その前は、出された物を食べて終わり、だったので、そこまで自分の胃のキャパに気がついていなかったのです。
大食いは目に見えて自分の成果がよく見えてやり甲斐があるので趣味になりました。
が、大食いと言っても全く太らない体質ではないので、日頃からの運動が大事です。
伊吹と離れた大学時代、大食いに挑戦しすぎて、過去一で体重が増えてしまい、顔も何だか肉がつき、そして、他の大学に行った伊吹と会って遊ぶ約束をした事で大急ぎでダイエットをした経験があります。
ダイエット前の写真は、戒めのためにスマホに入っていますが、彼女には見せられても伊吹には見せられない写真です。
5 憧れの人、物
伊吹です。
自分に嫉妬と夢を初めて教えてくれた、文句なしの親友です。
そんな優秀な彼を自分の下に置くのにとても苦労したので、何を利用してももう離さないつもりです。
6 周囲の人との関わり
父
まあ尊敬しなくもない父。
でも、自分を殴った時の事にはムカついています。内心、あの時の父親を怖がった自分もムカついています。心が折れかけたのもムカついていますので、殴り返しておけばよかった、と思ってます。
でも、自分にすぐ社長を譲ってくれた事に関しては、信頼の証とその大胆さはすごいな、と思ってます。幼い頃の勉強、習い事、帝王学だらけの生活は、「自分の子供にはさせない」と思っている程ですが、今、社長業と伊吹を捕まえるのに役に立った事ので、気持ち的に、プラスマイナス0、と思ってます。
昔から、「なんか、俺じゃなくて、俺の向こうに誰かを見てない? 憧れの人に近づくために俺を鍛えてない?」と、思う時があります。出来たら追求してみたいです。
母
厳しくてストイックな母。
厳しすぎて甘えられなかったので、こんな面倒くさい性格に育ったのは母のせいじゃないか? と思ってます。なんか、立ち振る舞いに隙がなくて気を許せないです。
でも、なんか時折寂しそうにしているのに気がついています。自分も見た目とか性格のせいで気の置けない友人ができにくいので、もしそれを気にしているのなら、早めに彼女を紹介するか? いや、彼女に母の相手をさせるの、なんか悪いな、と思ってます。
刹那
弟。
昔は、自分と違って自由な弟を妬ましく思い、その反動で全く期待していませんでした。
ですが、伊吹を捕まえる為に勇気を出してどんどん成長していく姿に認識を刹那には言いませんが改めて、伊吹を自分の下に居させるための楔の一つ、としてちゃんと認めています。
伊吹の情報は何でも自分に報告しろ、と命令しています。刹那の惚気話も付き合います。
伊吹
世界で一番認めている親友です。
自分の本心を伊吹に告白するのは本当はすごく恥ずかしくて勇気のいる事でしたが、その甲斐はあったと思っています。
もう逃がさないので、覚悟して欲しいです。
加賀美
頼りになる、親戚のおばさんのような秘書。
常識的で良識的な所も含めて頼りにしています。
小山由香里
彼女……婚約者。
付き合って2年程です。二人の交際は誰にも知られていないくらいです。
告白は千秋からですが、由香里も割と千秋の好意にはすぐに気がつき、あえて隙を作ったりしていました。
千秋は、「なんか、俺の顔よく見てるけど、俺に気のある感じはないな……?」というのが由香里に気がついたきっかけでした。
仕事は基本できて、気遣い屋で、でも主張する所はきちんと主張できる所と、伊吹に雰囲気が似ている所が好きです。
なお、由香里の親友は、どことなく千秋に似てます。お互いに親友の写真を見せ合った時、2人で大笑いしました。
やはり、結婚相手は彼女しかいないな、と思ってます。
酒井
部下。
仕事ぶりには文句はありません。お調子者で自分にすぐゴマをするのも別に構いません。刹那と仲が悪いのはどっちもどっちと思ってます。ですが、彼女に粉をかけてくるのは内心イラッとしてます。止めてほしいです。辞めてほしいです。
でも、正直由香里との交際を公にしたら、なんかショック受けて勝手に辞めそうだな、と思ってます。今のうちに、仕事の空きを埋める為にどうするかを考えています。
7 作者所感
実は、本編の千秋の本心告白の長台詞シーンまで、割とキャラが定まっていませんでした。
完全に私が千秋というキャラを把握したのは、番外編の由香里との会話のシーンでした。
キャラが定まっているのかいないのかわからない、この面倒くさい男をよろしくお願いします! 婚約者持ちですが!!