先日、この近況ノートに書いた考察を整理して、対話形式のショートショート風にしてみた。
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「まるで1+1が2になったように退屈な日だ」
「その喩えは適切とはいえないな」
「どういう意味だ?」
「1+1が2になって、それによって大いに驚かされることもあるってことだよ」
「まさか!」
「たとえば中村桂という男と、高橋桂という女がいたとしよう」
「仮にいるとして……」
「その二人が結婚したらどうなる?」
「夫婦になる」
「そうだとも、そして二人とも中村桂になってしまうんだ」
「何と!」
「1+1によって、二人の中村桂が発生してしまったことになる。つまり、1+1が2になって、それによって大いに驚かされることもあるってことだよ」