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スリルとかサスペンスとか

自分がカクヨムで書いている短い小説には、主に二つの傾向がある。一つは奇想的なもの、変な発想によるもので、もう一つは多少変な話ではあるけれども、筋の起伏が乏しくて平板な、大人しい傾向のものである。

しかし最近は、読む側の立場としては「奇想」を主にしたものはさほど読まなくなっていて、読んでもさほど興味が湧かない。年末のベスト本の選出を読んでも、ノンフィクションの方が面白そうに見える。

映画やドラマの場合は完全に「奇想」を扱ったものが減っているので、主に観るのはスリルやサスペンス性の強いものである。ヒッチコックとか「24」とか。今年DVDで観たものでいうと「バニー・レークは行方不明」とか「ゲット・アウト」とか。

押見修造の漫画「悪の華」の最初の方をいま読んでいて、これも外見としては少年漫画だが、内実はサスペンスとかスリラーという分類枠に入るような話である。「悪魔のような女子に弱みを握られた男の子は、天使のような女子との恋を成就できるか?」という話なので。

それほど好きなら少しは自分で何か思いつきそうなものだが、これといって良いアイディアがない。この種のジャンルは映像とか漫画に向いている題材で、小説には不向きなのだろうか。しかしヒッチコックなんかだとほとんど原作は小説だし、一概に決めつけることもできない。ゾンビ物は小説で結構あるし。

4件のコメント

  • ゾンビものだとセス・グレアム=スミス『高慢と偏見とゾンビ』が好きです。(ゾンビにだけ食いつく)
    なんか余計なもの足したった、みたいな小説はなんでも好きです。
  • 私はゾンビ物の映画は割と観ていますが「高慢と偏見」は未読なんですよ(「高慢と偏見とゾンビ」も)!
    皆が大絶賛しているので、ついつい後回しにしてしまうというか。
    でも西フロイデさんの好みであれば、私も両方とも読むべきかもしれないですね。ちなみに持っていることは持っていて、本棚のいつでも手の届く場所にあります。
  • ゾンビ・サメものは、なにが襲ってくるかわかるからいいんですけど、ほかのスリル・サスペンス系はなにが襲ってくるかわからないから怖いんですよね(?) ヒッチコックはとくに見れないです。

    イヤミス系も、予想外に怖くてダメなんですが、『悪の華』は面白いと聞くので読むのを迷ってます。

    まだ読んでない本を持ってるのがすごい。
  • ヒッチコックはそんなに怖いというほどの怖さはないと思いますが、イヤミス系は私もちょっと避けて通りたいですね。「悪の華」はさほどショッキングな感じはなくて、スリルのある、少しドロドロした青春ものです。前半と後半でトーンが変わるので、そこも非常に良い味わいがあるのでお勧めします。
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