若い頃は、自分の頭に浮かぶアイディアには限界があるように考えていたが、その後は次第に「もう何も思い浮かばない」という地点にまで辿り着くことはないように感じられてきた。
今は、するべき課題や、書くべき題材に一区切りつくと、自然に変な考えや次に書いてみたいことが浮かぶようになっている。
昨日は自分で売っているZineを紹介するスライドショーを作って、それが一段落ついたので、また変な考えが浮かんだ。
どういうアイディアかというと、夏目漱石はしばしば当て字を使うので、いっそのこと普通に使っている漢字もみな当て字にしてしまえという試みである。
何だか冒涜的な試みだが、やってみたい気もする。しかしこれを喜ぶ人というのは、確実にちょっとひねくれた変わり者で、真面目な人は怒りだすかもしれない。
もう一つ、変なことを思いついた。それは人名を出さずに日本史を書き直すという試みで、聖徳太子とか徳川家康などとは書かずに、おおむね「あの人」「その人」「例の人」「その人の孫」といった表現にするのである。
これも結構なクレイジーぶりで、もはや「作品」でも「小説」でも「創作」でもない。
何なんだろう……?
やはり「その他」部門の管理人でも目指すしかないのか……。