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レビューのお礼、「草枕」、暗闇の飲み屋

・今日は「つ」の話にレビューを書いていただいたので、たいへん嬉しい。みりあ様、有難うございます!書いてから4ヶ月くらい経っていて、自分としてはもう過去の作品だが、ちょいちょい文章を直したりはしている。そういうことは新しくこの小説を読んでくれた人にとっては関係のないことだが、作品の寿命が「書いた直後にちょっと読まれました。お終い」とはならないようにもう少し工夫したい。

・漱石の「草枕」を再読していて、ランダムに読んでも素晴らしい。有名な冒頭の文に負けず劣らず、と言っても力が入りすぎずの文章で、漢詩やら英文やらがちょいちょい出てくる。あまり読者の教養や知識のレベルに配慮していないように見えるし、センテンスの長い文も短い文もあって、好き勝手にリズムが変わる、アドリブっぽい文である。そういう勢いは古びない。

・回文を作っていたら「暗闇の飲み屋」というフレーズが出てきた。これは現実の商売としては成り立たないと思うが、奇談としての魅力を感じる。「真っ暗」という状態は映画や漫画では表現しにくいが、小説ならテクニックの必要すらないほど簡単である。

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