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手塚・藤子両巨頭の影響の巻

このところ日本の中世に関する本をずっと読み続けている。

それでフィクションというか、古典文学も読まないといけないので「平家物語」近辺を読んでいるのだが、なかなかいきなり原文を読むのはきつい。

「新選組」周辺を理解するのに、小説やドキュメンタリーよりも複数の映画を観て初めて「わかった」と感じられたので、映画が一番かというとそうでもなく、子供向けの「源平盛衰記」を読んでみると何となく理解が進んだように感じられた。

話としては「調子に乗っている平家vs時期を伺って逆襲に出る源氏」という構図なので、やくざ映画やギャング映画と大きな違いはない。

ただ天皇が絡むので、「やくざ+天皇家」vs「ギャング+天皇家」の抗争と考えると現代ものよりも面白い。平家の場合は天皇家と婚姻によって結ばれており、足し算というより掛け算のように「やくざ×天皇家」と書くべきかもしれない。

読んでいて次々と思い出されるのは「火の鳥(乱世編)」の場面である。「カムロ」や清盛の死の場面など、何も見なくても目に浮かぶ。私はこれを小学3,4年生の時に連載時から読んでいて、当時はまだ関係性がよく分からなかったが絵は覚えている。

さらに読み進むと「源三位頼政」が登場して、「あっ、モジャ公に出てきた人だ!」となった。藤子不二雄の「モジャ公」もやはり小学4年生くらいで読んでいる。

手塚・藤子の両巨頭の作品から受け取った知識が、数十年を経た今になって統合されてゆくのであった。

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