「プロットって、どう作ればいいの?」
そんなお悩みを解消すべく、簡単なテンプレートからプロットを作って小説を執筆する自主企画を立ち上げました。
題して「みんなでプロット・トレーニング」!
いっしょに楽しく物語作りの練習をしましょう!
■企画の流れ
(1)「テンプレート」に沿ってプロットを作る
(2)プロットに基づいて小説を書く
(3)プロットと小説をカクヨムに投稿!
■レギュレーション
・小説本文の最初か最後に、作成したプロットも載せる
・文字数制限 500字~10000字(プロット部分含む)
・新作限定
・1人3作まで
・期間内に完結させてください
・参加作品は、主催者が読みに行きます。
・企画終了後には、主催者が個人的に好きになった作品を、下記のページでピックアップさせていただこうと考えています。
https://kakuyomu.jp/works/16818023213266887179/episodes/16818093084737155962
企画についてのご質問等も、このページへの応援コメントなどの形でお寄せください。
■テンプレート「行きて帰りし物語」
1 日常
【主人公】は、【日常の世界】にいる。
【きっかけとなる事件】が起きて、【主人公】は【目的地or目的】を目標にして【冒険の旅】を始める。
2 旅路
【主人公】は、【旅を邪魔する困難】に出会う。
【主人公】は、【能力、努力、仲間、道具】によって【旅を邪魔する困難】を乗り越え、【目的地or目的】【に到着するorを成しとげる】。
3 帰還
【主人公】は、【目的地or目的】から【日常の世界】に戻る。
この【冒険の旅】によって、【主人公】は【獲得物や成長】を手に入れた。
このテンプレートの【 】内に好きな要素を入れて、独自の物語を創ってください。
■ここからは余談……
「プロットって、一体どう作ればいいの?」
そんな疑問をかかえている方は多いのではないでしょうか。
物語の作り方は作家ごとに千差万別。まず「プロット作る派」と「本文直書き派」に大きく二分され、「プロット作る派」の中にも無数の手法が存在します。
そんな状況ですから、今までノープロットで書き続けてきた人が「自分もプロットを作ってみたいけど、どう作ればいいのか分からない!」と悩んでしまうのも無理ないことです。
もちろん創作に100%の正解はありません。しかし、「こういうふうに作れば、いい感じのプロットができる」という定番の手法がいくつか存在することも確かです。
そうした手法を知っておけば、「この先の展開どうしよう……」とか「キャラは決まったけど物語が浮かばない!」とかいう困った状況に陥ったとき、大きな助けとなるに違いありません。
そこで!
プロットの作り方と、それに沿った作品の制作を、実戦形式でトレーニングする場があったら、いいんじゃね!? と思いつきました。
かくいう僕自身も未熟者。みなさんと同じレギュレーションで作品を制作し、いっしょにトレーニングしてみたいと考えています。
それが「みんなでプロット・トレーニング!」の目的です!
■「行きて帰りし物語」って何?
「行きて帰りし物語」は、最もシンプルなプロット形式のひとつです。
トールキンの名作「ホビットの冒険」の副題であるこの言葉は、様々な神話や伝承に共通するストーリー構成を端的に表現しています。
その基本的な構造は、「主人公が、どこかへ行って、帰ってくる」というものです。
みなさんの身近にある物語を見てみると、この「行って、帰ってくる」構造がとても多いことが分かると思います。とても分かりやすく、きちんとまとまったストーリーを作れる、すばらしいプロットだと思います。
そこで、「行きて帰りし物語」を簡単にまとめたテンプレートを用意してみました。上で挙げたものがそれです。
テンプレートの【 】内を埋めていけば、それだけできちんとまとまったストーリーを簡単に構成することができます。
このテンプレートは物語の最小限度の要素を書きだしたものです。ここにさらなる要素を追加して、より複雑な物語を創ってくださってもOKです。
なお、【 】内に言葉を埋めていくと、文章的に前後のつながりがおかしくなることがあるかと思いますが、そのような時は適切に言い換えたりしていただいてもかまいません。
■プロット作成例
このテンプレートから具体的にどのようなプロットが作成できるか、例をあげてみます。
(例1)桃太郎
1 日常
【桃太郎】は、【おじいさんとおばあさんの家】にいる。
【鬼による略奪と悪行】が起きて、【桃太郎】は【鬼ヶ島】を目標にして【鬼退治の旅】を始める。
2 旅路
【桃太郎】は、【鬼たちとの戦い】に出会う。
【桃太郎】は、【犬、猿、雉の助け】によって【鬼たちとの戦い】を乗り越え、【鬼ヶ島の鬼退治】【を成しとげる】。
3 帰還
【桃太郎】は、【鬼ヶ島】から【おじいさんとおばあさんの家】に戻る。
この【鬼退治の旅】によって、【桃太郎】は【宝物】を手に入れた。
(例2)天空の城ラピュタ
1 日常
【パズー】は、【鉱山の家】にいる。
【空から女の子が降ってくる事件】が起きて、【パズー】は【ラピュタ】を目標にして【冒険の旅】を始める。
2 旅路
【パズー】は、【ムスカ大佐と軍隊】に出会う。
【パズー】は、【自身の身体能力、海賊一味やシータとの協力】によって【ムスカ大佐と軍隊】を乗り越え、【ラピュタ】【に到着する】。
3 帰還
【パズー】は、【ラピュタ】から【鉱山の家】に戻る。
この【冒険の旅】によって、【パズー】は【シータとの絆】を手に入れた。
このように、要素を入れ替えることによって、ガラリと異なるストーリーを創ることができます。
それではみなさん、いっしょにがんばりましょう!
みなさんの作品をお待ちしています!!
参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「みんなでプロット・トレーニング! 『行きて帰りし物語』」を選択してください。
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