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参加作品数

7

参加受付期間

  • 終了

企画内容

<概要>
 あまり褒められた企画名ではありませんが、当然ながらカクヨムのガイドラインに反しない範囲で、「罵倒」してほしい作品を募集するという試みです。この場合の「罵倒」とは、全く褒めずに(言葉を選ばないタイプの)批判だけを書くこと、くらいの意味です。
 どういったふうに罵倒するか、具体例をご所望の方は、拙作『もしカクヨムのなんちゃって校閲者が芥川龍之介の『羅生門』をチェックしたら』をご覧ください。
 https://kakuyomu.jp/works/16816927859219815030

 大袈裟なたとえかもしれませんが、大学のゼミのようなイメージです。ほら、大学のゼミって、批判し合うことはあっても、褒め合うことってないじゃないですか。
 ぶっちゃけ、褒めるようとすると全体的な話をせねばならず結構大変ですし、あまり凡庸な褒め方をしても逆に失礼じゃないかと気を遣います。他人の小説を読んで「褒める」くらいなら「考える」ことをしたい。そして、その魅力も改善点も僕自身の小説に活かしたい。そういう僕個人のための自主企画です。
 大学のゼミで先生から質問されたとき「攻撃された」と感じる方には不向きな企画ですね。


<ルール>
 読み合い企画というほどカッチリさせる気はないですが、この自主企画で「罵倒」する際のルールをいくつか書いておきます。これさえ守ればOKという話ではないつもりですが、正直、書き手さんのメンタルに配慮するつもりはありません(だからこそ企画名に「罵倒」という語を入れました)。作品を参加させる皆さんには鋼のメンタルを期待します。

・最初にあいさつをする。
 (例)「自主企画「罵倒されたい作品」にご参加くださりありがとうございます」、「自主企画「罵倒されたい作品」でお見かけしたので、批判を書かせていただきます」など。
・敬語を使う。
 ※嫌味や皮肉もなるべく避けるつもりですが、僕はヒートアップするとそういう語り口になって、そのテンションのままコメントを送りつけることがあります。メンタルに自信のない方はよくよくご検討ください。
・作品の不備を指摘するにしても、書き手さん自身(の人格)は攻撃しない。
 → 登場人物や語り手に書き手さん自身が投影されていると思い込まない。
・漠然とした罵倒をしない。
 → 具体的にどこにどんな違和感を覚えたか、根拠を提示しながら批判する(このくらい分かるだろうと思っても言葉にして伝える)。
 → 細かい箇所の場合、なるべく修正案も示す。
・違和感を上手く説明できない場合、そのことを明記する。あるいは「※個人の感想です」などの注釈を該当する各所に付ける。


<注意事項>
 作品を参加させる皆さんにご注意いただきたいのですが、ご参加いただいた作品をすべて読むつもりは最初からありません。一切読まない作品もあるでしょうし、読んだとしても序盤をちょろっとしか読まないでしょう。最初の4000字を読んだら良い方だと思ってください。
 また、以下に挙げるような基本的な様式を守れていない作品については、ノーコメントでご退場いただく場合がございますので、事前にチェックしておいてください。このような項目を設定するのは、「段落の最初は1マス空けるものでして……。個人のブログなどでは1マス空けないこともありますが、紙の書籍では一般的に……」などといちいち説明するのが面倒くさいからです。

・段落の最初は1マス空ける。
・「…」、「―」は2つ以上連続させ、「……」、「――」の形で使う。
 ※僕が見てきた限り、辞書やマンガでは連続させないこともありますが、小説では連続させる場合がほとんどだと思います。
・閉じカッコ 」の前に句読点を置くか置かないか、様式を統一する。
 ※教科書によっては置く様式が採用されていますが、現在の出版界では置かない様式が一般的なようです。
・「?」「!」で段落が終わったり、後ろに閉じカッコがあったりするのでない場合、1マス空白を作る。
 (例)「はい?何を言って……」ではなく、「はい? 何を言って……」

追記:Web小説を書いている人の中にはこのような様式をやたら軽視する人がいるので、一応言っておきますが、一般的にWeb小説が読まれるとき、読者は書き手の技量を信用していません。基本的な様式を守らずに「この人、小説の基本も分かってないな」とネガティブなイメージを持たれて作品を見限られることはあっても、「この人は信念を持ってるんだな」とポジティブなイメージを持たれることはありません。つまり、様式を無視したところで損しかないのです。
 誤字脱字や日本語の乱れは(僕も含めて)誰にでもありますが、手元の本を開いて確かめれば分かる基本的な様式に則ることも面倒くさがる人間が、「自分の小説はもっと評価されるべきだ」と叫ぶなんて滑稽な話です(知らないならまだしも)。もちろん、小説投稿サイトは自由な場ですから、自己満足な小説を書くのはそれぞれ勝手にすれば良いと思いますが、この企画には持ってこないでください。
 それでも、どうしても「俺が魂を込めて書けば、様式なんか守ってなくても読者に届くはずだ」と思えてならない方には、『のだめカンタービレ』というマンガをお薦めします。

 作品を自主企画から除外するほどではありませんが、Web小説では「バッグ(bag)」や「ベッド(bed)」であるべきものが「バック」、「ベット」と表記されている作品も多く見かけます。心当たりのある方は僕に罵倒される前に確認しておくことをお勧めします。

 これらのルールが守られていても、読み進める作品には僕個人の好き嫌いもあります。以下のどれかに当てはまる作品はそもそも罵倒できるところまで読まない可能性が高いですので、ご注意ください。

・(申し訳ないですが)ジャンルがホラー、時代劇。
 仮に読んだところで、普段そういうものを読まない僕には何も言えません。
 ※この企画を見かけた僕以外の方が罵倒してくれる可能性もありますので、企画への参加自体は歓迎いたします。

・文体がラノベ調。
 ※定義は難しいですが、書き手さんご自身が文体や描写に独特の信念をお持ちなら、僕がつべこべ言うのは野暮でしょう。

・何かのゲームの設定をまるで一般常識かのように書いている作品。
 ※全く読まないわけではありませんが、そもそも僕はゲームに疎いので、ゲーム的ファンタジーにはロマンを感じません。

・すっごくドロドロした話。
 ※僕のメンタルがもたないだけです。グロいのも読みません。早い段階でテーマ性が分かれば読まないこともないですが、「第40話まで読んでもらえばこの作品のテーマが分かります」とか言われてもそこまで読む気は起きません。あらかじめご了承ください。

・物語の方向性やゴールが見えず、テーマ性も見当たらない作品。
 ※全く読まないわけではありませんが、罵倒しても的外れになりそうな予感がして面倒くさいので、読まないかもしれません。この場合の「物語の方向性やゴール」は、「遅くとも主人公が高校を卒業する頃には話が一区切りしてくれそうだ」くらいのぼんやりしたもので構いません。「異世界でスローライフ」系はご注意ください。

・物語の序盤がよくあるテンプレをなぞることに終始している作品。
 (例)物語の第1文が「目が覚めると見知らぬ草原だった」、「○○、お前はこのパーティから追放だ!」、「○○、君との婚約を破棄させてもらう」などの作品。テンプレをなぞる作品では、テンプレの不自然さに対して文句をつけづらいので、この企画では読まない可能性が高いです。

・主人公に魅力を感じず、興味を引かれることもない作品。
 仮に平均的な現代日本人を模したとしても、人間性の描写は何かしらあって然るべきだと思います。というか、「(僕にとって)どうでもいい人」が何をやっても「どうでもいい」以上の感想は湧かないでしょうから、じっくり読んでもらえるなんて期待しないでください。作品冒頭にバトルシーンを持ってきている作品の中には、読者を置き去りにして「どうでもいい人」が「何かやってる」だけになっているものがあります。ご注意ください。

・読者に覚えさせる気がない長文タイトル。
 自分の作品を読者の記憶に残そうという気がない作品をまじめに読んで、あれこれ語っても無意味でしょう。絶対に読まないとは言いませんが、とりあえずこの企画では読まない可能性が高いです。

 なお、「Web小説にコンプライアンスやポリティカル・コレクトネスを持ち込むことはナンセンスだ」とか、「フェミニズム? 本も論文もほとんど読んだことないけど、たぶんろくでもないよな」といったスタンスで書かれた作品は参加させないでください。作品を通して女性蔑視やマイノリティ差別をまるで当然のもののように書かれると、「欲望を満たすためには誰かの尊厳を貶めることも厭わない」という態度が、書き手さんによって肯定されているように感じて、作品を楽しむどころではなくなります。「タイトルはそうだけど中身は違う」という作品もお呼びでないです。
 このことと関連して、タイトルやあらすじに卑猥な言葉を入れている作品も参加を拒否させていただきます。そういう系統の作品の多くは下ネタ頼みで、人物の魅力を性的魅力の観点からしか描けていない可能性が高く、はっきり言ってまじめに読むに値しません。カクヨムに官能小説もどきが存在すること自体は構いませんが、この企画には持ってこないでください。

 色々言いましたが、Web小説には1つのエピソードを4000字くらいに収めないと読者を疲れさせるという窮屈な制約があり、最初の数ページを読んだくらいでは不当な罵倒を避けられないという場合もあるでしょう。
 もし「ここでこういう書き方をしているのはこういう意図があってのことなんだ」とか、「物語では差別のある世界を描いているけど、書き手としてそれを是認しているわけではない」といった事情があり、そこを罵倒されるのは嫌だという場合は、近況ノートに設けた相談窓口で、コメント欄に書いていただければと思います。


 だいたいこんなところでしょうか。
 以上に書いた諸々は周知なく変更される場合があります。そのくらいのいいかげんな企画だったということで諦めてください。

参加方法

参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「罵倒されたい作品」を選択してください。

運営より

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