こんにちは! 初めまして、塚宮です。
この企画は私が設定した最初の数文を元に物語を展開していく、というものです。
もちろん、短編でも長編でも大丈夫です。
ルールは簡単です。
1. この企画の名前をあらすじに必ず記載すること。
2. https://youtu.be/V9M1LgqnISI この曲を必ず一度は聞いてから作成すること。
3. 塚宮が書いた文章を必ず使うこと。使う場所に指定はありません。多少は変えても大丈夫です。(改行を消したりなど)
4. 『遼』の名前が『斎藤 遼』(サイトウ リョウ)であること。
5. 『美雨』の名前が『梅宮 美雨』(ウメミヤ ミウ)であること。
内容がコレです。
【「別れて、遼君」
そう正面に立つ彼女は、口から言葉を吐き出した。
俺は、ぐっと息を詰まらせながら口を開く。
「……わかった。別れよう、美雨」
了承すると、悲しそうな姿も見せず俺に背を向け去って行った。
俺はその華奢な背を目に焼き付けるように数秒そこに佇んでから、背を向けた。
心臓が握りつぶされそうだ。
苦しい! 苦しい! と心が叫んでいるのが聞こえる。
一生に一度の恋だった。他の誰にも、もうこんな恋はできないだろうと確信するくらいに。
意図しない熱さが頰を伝う。男なのに、でも、この痛さは表現できないくらいに俺の心をえぐっている。
下唇を噛み締めて激情をこらえる。しかし、こらえきれず息を吐き出した。
「……っ」
もう噛み締めるだけじゃこらえきれなくて、思わず走り出す。大きな部活用のカバンが、ばこばこと太ももに当たっては飛ぶ。息が切れる。
自分の部屋に駆け込むと、下の階から母さんの心配そうな声がする。
「遼? どうしたの? そんなに慌てて」
「っ、なんでもないんだ! 気にしないで」
「あら、そう?」
なるべく平気そうな声で返事をすると、母さんは訝しく思いながらも引いてくれた。
床に乱暴に荷物を置くと、何も置いていない部屋の隅にうずくまる。】
というものです。
一番最初と最後に出ているカギカッコは使わないようにお願いします。
まあ、ぶっちゃけて言えば曲を聴いて欲しいのが私の一番の目的だったりしなくもないのですが……笑
では皆さん、この文が皆さんの気分転換になることを祈って。
※参加してくれた作品は必ず一度読みに行きます。評価や感想などもできるだけ書きに行きますので、よろしくお願いします。
追記(2017/10/26)
何かご質問や大幅に変更などしたいときは、塚宮の近状報告の方に質問を受け付けていますので、お気軽にどうぞ!
参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「俺を完成させてくれ」を選択してください。
このイベントの参加受付は終了しました。ありがとうございました。
性別は女。 普段は読み専だったりするけど、話を描いていたりもする。(←誤字じゃないよ) 好きな話はファンタジーとミステリーと恋愛。 尊敬する作家さんは『夢枕 獏』さん、『香月 日輪』さん。他にも…もっと見る