物語は彼女から別れを切り出されるシーンから始まります。
その別れを受け入れた主人公が彼女との思い出を追憶しつつ、なぜ別れてなければならなかったのか、自分に繰り返し問い続けます。
彼女との日々を振り返るにつれ、主人公は己のいたらなさに気づいていきます。その気づきから起こる悔しさとやるせなさは彼自身を成長させていきます。
作品を通じて、等身大の高校生らしさが表現されていて、主人公に感情移入しやすいです。自分の幼さと気持ちだけではどうにもならないもどかしさと向き合った少年の傷を、時間が癒してくれたなら、
きっと彼は大きく飛び立っていけると信じています。