「ファントムペイン」を含む小説

神さまに愛され、あらゆる幸運を享受する街、隣町市。 数百年前、この地で人間として生まれた小春は、野良神の襲撃で命を落としかけ、神嫁となることで生かされた。 神さまは小春を「僕のお…

「左手だけじゃ泡立たない石鹸も右手と共にこするとぷくぷくと泡立つでしよ」 右手と左手は助け合う。そう言ってた妻はもういない。 右手と左手は僕と君のようだった。腕を失った人の幻肢痛…

好きな人を部屋に招いて、お茶をして。 ただそれだけで幸せなのだ、と感じる女の子の話。

ファントムペインーーー それは人の中に眠る能力 今年、新入社員として入社した望月アオイはある出来事をきっかけに政府が秘密裏に結成された機密諜報機関(通称:F)にスカウトされる。…

一通の相談のメール。 それは「背中にあるはずのない翼が痛い」といった内容だった。 そのメールを読んだことを切っ掛けに、同じ痛みを抱える子どもたちが多いことに私は気づいた。