「クワガタムシ」を含む小説

　悪気はなかった。ただそこにあったのは、純粋な好奇心だった。 　小学三年生のシュンくんは、カブトムシを取りに行くのが夏休みの何よりの楽しみだった。 　父に教わった昆虫トラップを自…

【紹介文】 全世界のジャングル、山、森、草原――そこに住まう伝説の昆虫たち。カブトムシ、クワガタムシ、そして見たこともない神秘の種。 虫たちと心を通わせ、捕まえ、育て、戦わせる…

多摩の田舎の村のお姉さまは、僕たちが虫捕りにいくたびついて来て、ニコニコ笑いながら見守ってくれます。夕方、帰りがけになると、クワガタムシは○○○○てはいけないとお姉さまは言いまし…

木黒高校の2年生である能勢ナツキは小学1年生の時からクワガタやカブトを繁殖させているベテラン飼育者。 GW明け最初の登校日、学校の帰りに立ち寄った行きつけの昆虫ショップで転…

　育児エッセイ風の読み物です。 　そこそこノンフィクション。 「ぼく、おおきくなったら、クワガタムシになる！」 　という気持ちをいつまでも忘れないため、お父さんは物語を紡ぐ…

傷を抱えた転校生、前島密と、見捨てられた生徒の席に座る 「あたし」の邂逅。 女同士の束の間の信頼と友情。 二人にはあまり時間は残されていなかった。