「現代の怪談」を含む小説

サクッと読める掌編ホラーを書きました。 実は、夜には探偵の出番が控えているんですが―― まずはこの小さな恐怖から、お楽しみください。

【あらすじ】 銀座の老舗フレンチ『argent』で働く若手料理人・長谷川蓮は、師である天才料理長・白石との圧倒的な実力差にスランプに陥っていた。ある夜、蓮は白石から「餮（てつ）…

　お盆の夜。誰もいないはずの墓地から、ひとつのライブ配信が始まった。 　画面越しに響く軽やかな声。スライドするカメラ。 　「幽霊って、本当にいるんですかね～？」 　 　 　配信の…

サクッと読める掌編ホラーを書きました。 お昼休みのお供にでもして、お楽しみください。

地方の古い学園、旧校舎の奥に「絶対に振り返ってはいけない階段」がある。 鏡張りの階段を登ると、自分の心の奥底に眠る罪悪感やトラウマが映し出される。いじめの傍観、家族への憎悪、S…

川辺で視線を感じた日から、私の中に何かが入り込んだ。 きゅうりの味。水の冷たさ。そして、尻への執着。 静かに、彼は“人間ではない何か”へと変わっていく。 そして、人間でなくなっ…

生活音に悩まされる在宅デザイナー・湊は、ストレス音をAIが排除するというイヤホン『Q.O.L.』を手にする。音のない世界で心の平穏を得たかに見えたが、やがてその静寂は人の声すら遮…

最近暑くなってきましたね。 サクッと読める掌編ホラーを書きましたので、合間にお楽しみください。

　そこは傍目から見れば半ば廃墟と化した町、伏木市好矢見町。その町には奇妙なルールが幾つも存在しており、守れぬ者は容赦なく妖の餌食になる。そんな町に人間は住んでいられず人口は減り続…

築40年、壁の薄いアパートに越してきた俺。 引っ越して数日後、奇妙な現象に気づく。 隣の部屋から聞こえてくるのは、俺が立てた生活音と寸分違わぬ『模倣音』だった。 咳払い、机に…

あらすじ 在宅で校正の仕事をする高橋健太。人との交流がほとんどない彼にとって、唯一の慰めは、双眼鏡で向かいのマンションに住む女性の生活を垣間見ることだった。罪悪感を覚えながらも、…

「ごめん、桐山。俺は今から、あっちに行くよ」 深夜、友人から届いたのは誤字だらけのメッセージと謎のURL。 開いた先は“表示できない”真っ黒なサイト。 数日後、友人が忽然と姿…

新人賞を受賞した過去の栄光にすがりながら、スランプに苦しむ作家・神林宗介。 追い詰められた彼が手を伸ばしたのは、文章生成AI『紡（つむぎ）』だった。 最初は魔法のようだった。欲…

まだ暗い早朝、真っ黒い四角形の窓のむこうにいるモノ……。あなたにも、ひょっとしてこんな経験はありませんか？　ゆったりまったり不思議なお話、ぜひ温かい紅茶を片手にお楽しみください。…

霊能者一ノ瀬蓮が超常的な事件を不思議な力で解決して行くお話。

日々に退屈を覚える学生「明」は、同級生が2学期の初めに夏休みで行ったことを発表しているのを傍から眺めていた。やはりつまらなそうに聞いていた明だったが、安藤、石川、宮原は三人が廃家…

あらすじ） 「最近『変なアパート』に引っ越したんだ」 同じ大学に通う友人の真田がそう言った。聞けばそのアパートは、外観は古いけど、立地が良くて家賃も激安、もちろん事故物件なんかで…

これは、俺がとあるマンションに住んでた話。 排水口に関する、ちょっぴり短編ホラー話。 *ホラーに苦手な人は控えてください。

この町は普通に暮らせる。でも、私には少しだけ「違和感」が多すぎた。 駅前の時計が止まっている。地蔵が、夜になると増えている気がする。昔はなかったはずの道が、気づくと近道になって…

微妙に何かがおかしなことって、ないですか？ ……たまに、あるんです。 思い出したことなどを、時系列順不同で書き留めていくことにしましたが、なんともまあ、とりとめもなく……。 …