「短編/純文学」を含む小説

善意の嘘でも、悪意ある嘘でもない、みんなが嘘だと気づいている儀式のような嘘もある。先日、会社の飲み会で突然『インドに住んでたことがある』なんて嘘をついてしまった私と同僚とのやり取…

また一つ、波紋が広がっていく。…

俺は学生時代はギャルゲーのような生活を送っていた。 美人の上級生や親しみやすい幼馴染やウザがらみしてくる後輩の女の子……そんな子たちに囲まれた青春を送っていた。 だが、結局は…

　少し前に野良猫の多い海辺の町に引っ越してきた社会人、愛園 夏鈴(あいその かりん)は、猫かぶりが得意だった。いつも猫撫で声で喋って、他人の機嫌をとって、他人に取り入って……そん…

夢日記。ぼくの代筆。

10年前、高校生だった僕たちの後悔と淡いきらめきについて。 社会人になり早数年、高野はある映画のリバイバル上映を観に、母校の街へと訪れた。 コッペパン屋のおばあちゃん、体育の授業…

　ようこそ、とばりが丘団地へ。アタシはこの団地の大家だよ。早速この団地のご入居をお望みかい？　生憎古い団地だから、いい部屋は売れちゃってるけどね。……なんだ、入居希望者じゃないの…

どちらかといえば日陰者の主人公「紅粉（べにこ）」と堅気な「迪（ふみ）」の織り成す世界。出逢い・日常。 そして朝露のような発露。

永遠に続くと思われた幸福な日々は突然終わりを迎えた。 遺した思い出と、遺された二人の話。 ※この小説には微量の百合要素が微妙に含まれます 　　　　　 【水平線純文学＆文芸フェス】…

ひみつを打ち明けるたび、家に小さな灯火がともる村。 誰もが心に“闇”と“ひみつ”を抱えて生きている。 灯火の巫女にひみつを語れば、家は守られる―― けれど、ひみつが尽きれば、また…

米津玄師さんの「さよーならまたいつか」を小説にしてみました。 一緒に生きたい女の子と死にたい女の子が一晩だけ共に過ごす夜を書いてみました。 淡めの百合です。

　メイドロボットの少女、ステラは年老いた奥様にメイドとしてお使いしていたが、失敗ばかりをしていた。

この胸の中に静かに渦巻く、じっとあるものが、挑ませた。

開口一番「僕は茄子人間です」と宣言してみせた男と、俺の会話。 去年くらいにTwitterに上げたものの転載です。

笹川真生さんの「STRANGE POP」というアルバムを聴きながら書きました。そろそろ普通の小説を書くので許してください。

　僕、色辺フーゴは高校１年、19点の男だ。中間テストが19点だった僕は人間じゃない。生きていく資格はないし、屑だしナメクジだしどうしようもない。ダラダラ命にすがりついてないで、そ…

第一志望の高校に入ることのできなかった女の子を、おばあちゃんが見守ってくれるお話です。第一志望の制服でなくても、似合っているという気持ちを書いています。