「魔王国」を含む小説

昔むかしの話をしよう。無知で愚かでさみしがりの小さな小さな姫がいた。ああマリアベーラ。お前に罪などひとつもなかった。だが罪人がのうのうと生きる世界だ。 ──魔王よ。裁きはいつ…

勇者に敗北した魔王国。その魔王国には、六人の実力者を集めた通称「六魔将」という、なんとも安直なネーミングの役職があった。その六人に、魔王の代わりに国の政治を担当した参議を加えた七…

　魔王国・中央情報局・勇者撲滅工作部。美人局長ローレルに心底ほれ込んだ密偵のクルトンは、人間になり済まして勇者に近づいた。近づいた勇者の卵は、育ちも良く教養もある見目麗しい少女リ…

「私は城から出ねぇぞ！」 魔王ベルルは今日も城から出ない。 亡き先王の遺言に背を向ける。 そして魔王の配下はワガママで引きこもりの魔王に手を焼いて……いなかった。 世界征服…