「番（つがい） 異世界」を含む小説

世界の総てを視通す第三の目を持ち、視たもの統べて記憶する全知のバケモノは、その力を得ようとした人間に何度も襲われて返り討ちにしてきた。 そうして逆に人間から脅威だと認識されて孤独…

「ねぇ、聞こえてる？　無視しないで？」 真夜中、私の上に跨っている獣耳と尻尾が生えた男が不機嫌そうに言った。ちょっと待って？　私の可愛い愛犬ナッツはどこに行ったの？　逃げようとし…

人族と獣人族の戦(いくさ)。それは、セリが生まれる前から続いていた。ジリジリと追い詰められている人族の側で、日々生き残るために。ダメな上役、入れ替わりの激しい同僚、下位の兵士は使…

「すまないユイ、僕は運命の番と出会ってしまったんだ。だからきみとは、結婚できない」 淀んだ魔力を浄化する聖女として、獣人の国に無理やり召喚されたユイは、日々悲しみに暮れていた。…

　人類が他種族の国境を侵すという事件が多発する。 　獣人族の少女、メロウは人間の王国に派遣された使節団の一員として王国にやってきた。 　街中を歩いていたある日、王国騎士と名乗る青…

転生したらスライムになっているし、顔の怖い表情筋が死んだ男に「……これが……余の番（つがい）……」と今にも射殺さんばかりに睨みつけられるし、一体私が何をしたというのだろう……