捕虜少女の行く先は、番(つがい)の腕の中?

BBやっこ

第一幕 極北の城

プロローグ

雪が吹き付けるように降ってきた。

視界は最悪。


作戦中とも言いにくいタイミングであのお山の大将、やりやがった。


ポイントD地点で魔物と遭遇。

大型の狼、その凶暴さに緊急の光源を打ち上げた。


そこであの馬鹿が、ちゃちな炎魔法を打ち込む。

音も火が出るものも最悪だ。


効かず、怒りを買い、暴れ回る魔物。


部隊が分断され、バラバラに逃げ

そうなればやられるだけじゃないか?



あるのは死だけ。

手持ちのものでどうにかならないか考えを巡らせても、

碌なものがない。


早々に、その爪が迫り来る。

そもそもここは、魔物に構ってられる地点なのか?

うかうかしていたら…



“見つかる”

速く、頑強で、知性のある敵


「見ィつけたァ。」


そして、私は捕虜になった。

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