「後ろ 短編」を含む小説

　僕、蓮城朔夜は声を出すことができない。それは障がいを持っているからではない。ただ……出せない理由があるのだ。 　そうして僕はいつも通り一人で帰路を辿ろうとする。 　雨が降って…

あらすじ 　夏。汗で濡れたシャツが肌にまとわりつく、嫌な季節。 　そして世間は夏休みに入ろうと、サラリーマンの主人公にはそんなこと関係ない。朝から夕方まで、仕事だ。 　一日続いた…

ロリロリ美少女の、”スイカちゃん”こと太田愛蘭です。　綽名のスイカを、食べる話よ！　しかも恐怖小説！ ホラー！ｗ、あなたの後ろにスイカを食べているおじいさんが！

　探偵である貴方は大きな依頼を達成し、達成感を胸に帰路へとついていた。 　ところが突然！　謎の美少女に後ろから叩かれた！ 　彼女に路地裏に押し込まれた貴方は、そこで彼女から衝撃…

頭だけを後ろに回して、思わぬ光景が目に映る。

言いたい事も、思う事も色々あった。それでも、その背中の後ろにいるしかなかった。

幻聴は決まった方向からしか、 聞こえてこなかった。 私の場合は、後ろからしか。 後ろ向きな考えだからだろうか？

女子高校生の「華岡友里」は、近くのスーパーの公衆トイレから出ようとした時、知らない男性が目の前に立っていた。私は後ろに下がる度にその男性は前へ歩く。ついに、公衆トイレに2人っきり…

　日々の生活に疲れたOL如月茉莉は、帰宅ラッシュの時間から大幅にずれた電車の中でつぶやいた。 「はー、何もかも投げだしたぁい……」 　直後電車の座席部分が光輝き、気づけば見知らぬ…

【前談】 夏も終わり、少し冷え出した頃。 少年は双子座流星群のニュースを聞いて、あの日の後悔を思い出す。そして、空に願った。 ––––もう一度、彼女に会えますように。 そして、…

　自転車で白い線の上を走り始めて、十五年が経った。 ※こちらは、わちお様の自主企画『【第6回　条件作文】　指定された文章を用いて短編物語を作って欲しい！』に参加させていただ…

　額におっきなホクロがあるので、「三つ目」と呼ばれた小僧。毎夜、婆っちゃんに「あの噺」を語ってくれとせがむ。「むかぁ〜しむかし……」と語られるのは、世にも奇妙な怪談噺。 「血…

俺、之治《ゆきじ》、柳介《りゅうすけ》、静《しず》、美智子《みちこ》、幸子《さちこ》の寄せ集めの六人は、其々願いがあった。だから神様に縋るために神様がいると言うトンネルの暗い、暗…

「ギリシャ神話の星座は、その名のついた星々を本当に支配していたんだよ！！」 「「「な、なんだってー！？」」」 　だいたいこんな話。 　神話は現代じゃないけど歴史なのかわからない…

かつて少なくない門下生を抱えていた刃鳴流だったが、今や片田舎に一人の師範代を持つのみとなっていた。 そんな中、師範である忠邦が懇意にしている数少ない他道場、橘八相流師範との交流が…

大輔さんが小学生の頃に体験したお話。 家の近くにある池に昆虫採集をしに行ったある日のこと。 水面を覗き込んでいると、後ろに“知らない男性”の姿が‥

小学生の頃、ぼくが実際に体験した話です。

いつでも私を見てるんだ。いつでも後ろにいる。夜眠る時、私の顔を覗き込んでいる。笑顔で。