「一話完結/短編」を含む小説

男は店を訪れた。一世一代の勝負。そのためのアイテムを買いに来たのだ。

目を開けてはいけないよ、と懇願のようにも唆すようにも取れる声音が私の鼓膜を揺らす。優しくて臆病な亡霊の未練。そんな夢を、見続けている。 あなたの秘密を明かして、夜を明かしたい。だ…

夏真っ盛りの八月。 僕は、クラスメイトの彼女と花火大会にやって来た。 そこで、彼女に言おうと思っていることがある――。

第12回空色杯の500字未満の部の応募作品です。 詳しくはこちら⇒https://twitter.com/kro_ba_ 昔は違和感なんて感じなかった。 親友だと思っていた。 …

【KAC20243】箱 （2024初稿）

「それを受け取ってもらえたら、オジサンは最高に幸せなのだが？」 窓からは潮の匂いがしていた。 瀬戸は10歳も歳の離れた恋人を目の前に、緊張しているのを気づかれないように、そっと…

今からする話は単純だ。 私が『チンカス』と呼ばれている理由を話そうではないか。

KAC20243お題「箱」の作品です ある日跳ね回る宝箱を見つけついていくと……

ある冒険者が家探しにやって来た。希望条件にピッタリの部屋があったが、格安すぎる。当然、普通の部屋ではなかった。 ※ＫＡＣ(カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ)２０２４…

高校卒業後、好きだったけどほとんど話したことのない男の子を映画に誘う話。一話完結短編。

勇者。 それは救国の英雄を指す言葉………とは限らない。

私たちが住む世界とは全く別のところにある、様々な世界の不思議なお話を皆様にお伝えしていく文章群です。 一話完結なので、どのお話からお読みいただいても構いません。 気になったタイト…

今時珍しい和風モダンの建物だった。 土間で履物を脱いだ男は、腰を引くして部屋の中を案内する。 家具は昭和を思わせるような物が多く、特に和たんすは、着物や和服を収納する衣裳盆のつ…

仲良し3人組の咲（さく）、凪、秋。 彼女たちは孤児院から逃げ出してきた小学生で、取り付く島もないから、人気のない公園での生活を余儀なくされていた。 当然お金もなく、食事も満足に…

【KAC20241】書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』 （2024初稿）

KAC20241 お題『○○は三分以内にやらなければならないことがあった』参加作品 本作の登場人物が出てくる他作品 KAC2023　＞『幻の古書』・『きらきら』・『深夜の邂逅』

　卒アルって、ず～っと残るよね？でも、私のは悲惨なのよ...... 　(小学校の卒アルに関しての黒歴史をどうぞ☆)

　KAC2024の第一回目、テーマ『〇〇には三分以内にやらなければならないことがあった』に応募する為に書いた作品です！ 　真っ白い空間。目の前には少年の姿をした神。そして手には…

野生動物カメラマンがいつものように撮影を済ませて帰ろうとした時、いつもと違う不思議な光景を目撃した。 ※KAC（カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ）2024の第一回お…

「もし、隼人に勝てたら、私、告白しよう。」 月明かりに照らされながら、もうこの部活に残された時間はほんの僅かであることを痛感する。