事実は小説より奇なり、ということわざがありますが、現実に起こった出来事はときに人間の想像力を凌駕することがあるようです。カクヨムでは日々多くのエッセイ・ノンフィクションが投稿されているので、「小説より奇なり」を体感できる作品に出会えるかもしれません。ぜひ、お気に入りの作品を探してみてください。
そんなわけで、今回の特集では、カクヨムで読めるおすすめのエッセイとノンフィクション作品を紹介します。現役高校生のモンゴル生活体験記、現役の落語家さんの自伝、イケメンな旦那さんとの結婚生活のエッセイ、指定難病で闘病中の出来事を綴った実記、戦争のオシント(公開情報から必要な情報を収集、分析する活動)の記録など、読み応えのある作品ばかりです。それでは、goodレビュワーさんの素敵なレビューとともに、5作品どうぞ!
モンゴルという国には奇妙なご縁があって、
いつか住んでみたい国ナンバーワンである。
現代モンゴルのことはたいして知らないし、
モンゴル語がしゃべれるわけでもないけど。
という訳で、興味津々で本エッセイを拝読。
現代モンゴルという未知の世界に驚かされ、
英語の学校生活の楽しげな苦労話に感心し、
やっぱり自分の目で見に行きたいなと思う。
更新、楽しみにお待ちします。
無理のないペースでぜひ。
「オタクでゲーマーで元ダンサーで落語家」
凄い文字列だ。本当に実在しているのだろうか。
もはや現代文学の「アクの強い主人公の友人」とかに付与されるべき肩書きだ――主人公から「一体なにを食ったらこんな男が出来上がるのだろう」とかいわれてしまうよな――
そんな人物の半生記が、面白くないわけがない。
現役の落語家で「オタクでゲーマーで元ダンサー」な氏の半生と、その傍らにあったビビッドでありながらセピア色なサブカルチャーたちが生き生きと跳ね回る様を描いたノンフィクションだ。
オタク黎明期、それこそ「オタク」という言葉すら生まれていなかったであろう時代からの、若者文化の隆盛。その潮流を泳いだナマの喜びの記録。ああ、いいなぁ。羨ましくなっちゃうな。
そして、ベギラマとカシナートの剣を携え、中つ国とロードスをまたにかけた少年は、紆余曲折へて落語家になるのである。(らしい)
うっそだろ。
レビュー時点の最新話ではいまだ高校生の「タナさん」が、一体これからどうして落語家を志すのか、よく考えればその前にダンサー編も控えているではないか。どんな切りもみ三回転をくりだせばそうなるのだ。ワクワクして目が離せない。
期待高まる一席だ、木戸賃握って乗り遅れるな!
興味本位で読み始めました。
隣の芝は青いとかいうけど家庭それぞれあるのよね。
おもしろい、というとあれですけど……
読みやすい文章で一気に読めます。
子育ても大変だけど夫育ても大変。共感できるところが多かったです。
アメリカ人のご主人さまのアルコール依存症を支えて、ひと段落したら、今度はご自身の膠原病。
人生の幾多の困難を、時にコミカルに描く文章に、読み終えると、ほろりとあたたかなものが、心に残ります。
テレビには映らない遠い国での戦争の状況を、著者が調べてUPしてくれています。情報源の一つとして、非常に役に立つでしょう。マスコミを介さず、個人によって戦争が実況されるのは今の時代ならではかと。