こんにちは! カタリだよ!
外はどんより曇り空だけど、道端のアジサイが綺麗な季節になったよね。夏が待ち遠しいなぁ!
今回も選りすぐりの「1話を5分で読める」短い物語をお届けするよ!
短くても作者さんのアイディアが詰まった5作品、きっと楽しんでもらえると思うんだ。
短い物語といえば!
今年の夏も『カクヨム甲子園』が始まるね!
今回からは「高校生だからこそ書ける物語」だけじゃなく、「中高生のみんなに向けた物語」も募集しているみたいだ。
お題は全部で4つ。ふむふむ、「扉の向こうは不思議な世界」……トリさんだったらどんな物語を書く?
……あれ、いなくなっちゃった。
それじゃあ、次の配達もお楽しみにね!
おーい、トリさーん。ここかな?
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凄いトリックだった!
私たちは知らず知らずに、小説を読むことのルールが身体に染み付いてしまっていて、もの凄い違和感の正体が自分の思い込みから来ていたことに気付いた瞬間、この話の内容も相まって強烈な笑いの衝動が押し寄せてくる。
小説を読み慣れている程に、その性質を利用され、まんまと作者の思う壺。最初にタイトルで示されていたのに!これは本当にくやしい!
懐中時計のシチューに恋心のパイ、懐古のドライフラワーに絵本と四つ葉のオーブン焼き鳥……
幻想的な料理の数々は現実には食べられないようなものばかりだけれど、気になる料理を選んで読みはじめると、あら不思議。食べられないと思いこんでいたはずの《言葉》達が綺麗に皿に盛りつけられ、よい香りを漂わせて、あなたが食べるのを待っているではありませんか。
ナイフとフォークで丁寧に切りわけて、あるいは銀のスプーンですくって、お行儀よく舌に乗せれば、それぞれの料理の味がとろりと広がります。甘味 酸味 塩味 苦味 うま味……想像できないと思っていた料理の味が、こんなにもあざやかに胸を満たしてくれます。
まさしく、これはまさしく《言葉》の美食。
詩画集の頁をめくるように、品書に視線を落とすように。
さあ、今日はどのお料理に致しましょうか。