秀逸なレビューをカクヨム運営が選出して紹介する「これは読みたくなる! カクヨム名レビュー発掘会」。今年もやりますカクヨム甲子園篇! ”文学はキミの友達。「カクヨム甲子園2018」”応募作品に寄せられたレビューの中から、運営一押しのレビューをご紹介します。
応募数約500作品(8/8時点)と盛り上がりをみせるカクヨム甲子園ですが、実はまだ前半戦。魅力ある作品が毎日投稿されています。高校生のフレッシュな作品には、なかなかの刺激があります。まだ投稿作品を読んだことがない方は、この機会に作品を読んでみてください。高校生に触発されて、アイデアがあふれ出すはず!

ピックアップ

夢をみている。不思議な女性と一緒に

  • ★★★ Excellent!!!

主人公、和 (まこと) はある時いきなり作り物の舞台のような場所へトリップする。そこは、「ゆめみ通り」

夢の中のような体験をたくさんしていきます。そして「管理人」に見守られるなか、和はこのゆめみ通りを脱出できるのか、その方法とは?

あなたも和の夢を体験してください。

これはもしや、女子高生の知恵袋!?

  • ★★★ Excellent!!!

最初タイトルを見たとき、「自虐ネタ的なエッセイか?」と思いましたが、読んで大後悔しました。誤解を与えるような物言いですが、いい意味で!

つづられているのは、女子高生のリアルなお財布事情です。
でも、「お金がない! もうダメだぁー」っていう、悲観なんてこれっぽっちもありません。
あるのは「ないんだったらどうすればいい?」という、ポジティブ思考のみです。

本当の愛や優しさを知った時、人は自然と涙が出る……

  • ★★★ Excellent!!!

愛する人を失った悲しみは大きいけれど、その悲しみを乗り越えて人は生きていかなければならない……そして愛した人の本当の優しさを知った時、改めてその人の存在の大きさを知る……そんな言葉がぴったりの、現代ドラマ小説です。

人が多い場所ではなく、のんびりと静かな場所(自分の部屋や図書館など)で、この作品を読むことを私はおすすめします。そして悲しいけどどこか温かい……そんな気持ちにさせてくれる感動作です!

戦争ハ何ヲ生ムノカ?

  • ★★ Very Good!!

完成度が高い作品です。
地の文は固いですが、巧妙に散りばめられている言葉が上手く纏まっているので、読みやすいと感じました。
戦争を題材にした作品の多くは、異性恋愛だと思うのですが、珍しく同性愛だったので目に惹かれました。
この作品のように、当時は、愛したくても愛せない現実や葛藤があったことでしょう。それを我慢して挑む戦争は何を生むのでしょうか。そして、報われない想いは何処へいくのでしょうか。
思うだけで胸が苦しくなり、考えさせられる素敵な作品でした。

月明かりの丘の上で

  • ★★★ Excellent!!!

月明かりに照らされた丘の上――。
綺麗に照らされたその少女の姿が幻想的でした。
自分好みな世界観ということもあって、最後まで一字一句楽しませて頂きました。

綺麗すぎる少女の正体とは。
神秘的な魅力にとりつかれた主人公の結末は。
色々と想像させてくれるこの物語の真髄は、幽玄な舞台と残酷性だと感じました。

生贄という象徴的な冒頭と、付随するオチは、決して小説の中のお話だけではない。
現代の、そして日本の社会でも、この作品で自分が感じた残酷性は存在するのではないか、と思います。

素敵な物語をありがとうございました。


※「お化け企画」にご参加頂きまして、誠にありがとうございました。


にぎた

優秀であらねばならない「私」が、その港町で出会った友達、そして恋

  • ★★★ Excellent!!!

喘息の療養のため、高校2年生の半年間を田舎で過ごす。
東京では優秀な進学校に通い、将来を嘱望されていたが、
このちっちゃな港町で、今までと違う自分に出くわした。
いつも笑顔の彼女に惹かれていく心に私は嘘をつけない。

目指すべき大きな世界と、愛おしむべきちっちゃな世界、
そして純粋な恋心の間で引き裂かれそうな少女の心模様。
理知的で規範的な少女の一人称で綴られる世界は繊細で、
豊富な語彙によって緻密に組み上げられる文章が見事だ。

方言女子が可愛い。好きです。

圧倒的な感性

  • ★★★ Excellent!!!

純粋な、かわいいカップルのお話です。
多くの人が楽しめるでしょう。

でもこの作品、いわゆる王道のストーリーなのに、確かな個性があります。
さらっとストレスなく読めるのですが、作品全体に、この作者様ならではの瑞々しい感性が溢れています。ベタな恋愛ものになりそうで、そうなりません。そのバランスが絶妙です。多分、無意識にやっているのだと思います。

多くの人に支持される作品が書けるのは、こういう作者様なんだろうなと思わせられます。