概要
小さな命を認めるということ。
妖精は1990年代初頭に、国連付属機関の国際生物科学研究所の一部研究員たちが人間の細胞を基幹としトンボの羽の遺伝子やその他、各種小動物の遺伝情報を掛け合わせて奇跡的と言えるに等しい値で製造された1つのモノだ。研究が中止されていたが新型ウイルスの出現で事態は一変し、そして社会へと製品として組み込まれる。
それから数年後、モノから者へとなる、画期的な判決が下された。
社会の製品から権利を持つ者へと至った妖精、その先の未来は…。
※ 作者は法律に詳しくないため、沿っていない部分もあるかと思います。ご容赦ください。
それから数年後、モノから者へとなる、画期的な判決が下された。
社会の製品から権利を持つ者へと至った妖精、その先の未来は…。
※ 作者は法律に詳しくないため、沿っていない部分もあるかと思います。ご容赦ください。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!もし妖精が現実にいたら――。
妖精。ヨーロッパ各地で伝えられる羽の生えた小人。
……ではなくこの作品では人口的に作られた生命。登場する舞台も現実の日本です。
妖精も俗称ではなく、アニメや漫画で見るあのかわいらしい姿そのままで、人間と同じ精神構造や知性を持った1つの生命体です。
ウイルスの拡大により彼らの遺伝子構造がそれに対抗できる薬品に転用できると知られた時、妖精の羽ばたきから光が失われる。
社会の妖精に対する扱いが恐ろしい解像度で以って描写されます。人間は生物を傷付ける時、人に近い姿をした者ほどそれを避ける傾向があると聞きます。
しかしある程度一線を越えられる人間というものは存在し、現実にも動物虐待は溢れています。まし…続きを読む