ブラック・ドッグ

〈黒犬〉――ブラックドッグ。
それは人の憂鬱から生まれ宿主を支配し、他者の心を喰らう事で成長する怪物。

〈黒犬〉討滅機関に所属する〈死神〉――グリム・リーパーは、ある日、奇妙な事件に巻きこまれた。
出撃命令を受け、現場に駆けつけるも、すでに敵の姿がなかったのだ。
報告によれば〈黒犬〉は、忽然と消し、以降観測されていないという。

〈黒犬〉はどこへ消えたのか？

幸い、手がかりは残されていた。
消失した〈黒犬〉の近辺で確認された三つの生体反応――三人の少女がそれだ。

機関は、少女たちの何れかが〈黒犬〉の力を宿しているとして監視任務を発令。
監視官として任命された〈死神〉は、三人の少女が通う早瀬川高校に潜入する事となったが――。