概要
主君を亡くした将軍と何もかも失った少女、本来出会うはずのなかったふたり
モルガド帝国の将軍であるノアは、皇帝アミルカーレと共に戦地で奇襲に遭う。二人で崖から海へ落ちるが、助かったのはノアだけだった。皇帝を守れなかったノアは処罰が決まるまで蟄居を申しつけられる。一方その頃――母を亡くしてから一人で暮らす娘、ブランディーヌは、自分が実は伯爵家の血筋だと知らされる。祖父にブランディーヌを託されたという青年貴族のセヴランが迎えに来て、ブランディーヌを妻にしたいと願い出た。承諾してセヴランの屋敷へ移り住んだブランディーヌだが、セヴランはとんでもない悪党だった。
※小説家になろう様にも掲載中。
※小説家になろう様にも掲載中。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!パヴァーヌの調べのその先に――喪失から芽生える恋心
前半と後半で雰囲気が大きく変わる作品です。
前半は、皇帝の死とその責任を問われた将軍ノアが、裁きを待ちながら蟄居する物語です。亡き主君への哀悼と忠誠が色濃く描かれていて、『亡き皇帝のためのパヴァーヌ』というタイトルにその重厚な空気がよく反映されています。
一方、後半は伯爵家の血を引くブランディーヌがノアの屋敷で暮らし始めたことで大きく動き出します。自我に目覚めた彼女が、恋愛に不器用で武骨なノアへ積極的に想いを寄せる姿は可愛らしく、宮廷恋愛ものが好きな読者は心を揺さぶられることでしょう。
文章は読みやすく、自然と物語に引き込まれます。また、敵役・セヴランの徹底した悪党ぶりは、そこまで阿漕…続きを読む - ★★★ Excellent!!!将軍ノアと町娘ブランシュの身分差の恋
モルガド帝国の将軍ノアは、皇帝を守ることができなかったとして蟄居を命じられた。
一方、町娘のブランシュはセヴランという貴族の罠にかかり、望まぬ結婚をすることになった。誰も助けてはくれない。命からがら逃げだし、駆け込んだ先は……。
身分差の恋愛小説です。
厳罰を受ける覚悟を決めたノアと、心傷ついたブランシュが、互いに惹かれ合いながらも、それぞれの事情ゆえに思いを伝えられずにいる。その姿がじれったくて、それがまた良いのです。
この作品を読み始めた当初は、てっきり皇帝がブランシュの恋のお相手になるのだと思っていたので、将軍ノアだとわかった瞬間、「え、そっち?」と驚きました。けれど、読み進めて…続きを読む