概要
18世紀ウィーンのフリーランサー作曲家のパイオニアの生涯
本作は、ウィーン古典派の中心にいながら語られてこなかった作曲家ヨハン・バプティスト・ヴァンハルの生涯を描く小説である。モーツァルト、ハイドン、ディッタースドルフと共に“光の夜”を奏で、宮廷に属さず自立して活動したフリーランサー作曲家の先駆者として独自の地位を築いた人物である。
ボヘミアの雪深い村からウィーン、イタリアを経て、晩年には子供たちに音を教える静かな人生へと至る。
史実と創作を織り交ぜながら、古典派の“空白”を埋める新しい視点で、祈り・光・継承をテーマに音楽家の内面を描く。
ボヘミアの雪深い村からウィーン、イタリアを経て、晩年には子供たちに音を教える静かな人生へと至る。
史実と創作を織り交ぜながら、古典派の“空白”を埋める新しい視点で、祈り・光・継承をテーマに音楽家の内面を描く。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!祈りの音楽家、ヴァンハルの生涯を追って。
ヨハン・バプティスト・ヴァンハル(チェコ語名:ヤン・クシュチテル・ヴァニュハル、1739年 - 1813年)はチェコのボヘミアの小村に生まれ、ウィーンで活躍した音楽家です。
ざっくり言うと、ハイドンやモーツァルトと同時代の人物です。それだけでなく、彼らと実際に交流もあったことが知られており、本作ではそのあたりのドラマが確かな筆致で描写されています。
今となっては、誰もがその名を知っている音楽家ではありません。彼に関する記録も限られています。しかし、1770年代には、かなり人気のある音楽家だったようです。それは彼の音楽の雄弁さのみならず、彼の人間性によるところも大きかったのではないでしょう…続きを読む