概要
豊穣の季節『永遠の春』が長く続く世界。
その象徴であり、人々の希望であるはずの「豊穣の聖女」フィルテリアが遺体で発見される。
目の前で再生する聖女。
彼女を拾ったのは、金のため、生きるため、冷徹な傭兵エギル。
彼が引き受けたのは、「豊穣の聖女」という名の荷物を聖都に送り届ける依頼。
「豊穣の聖女」の本当の役割とは?
守れなかった過去を持つ傭兵エギルの選択。
誰かの犠牲の上に成り立つ[豊穣の時代]を終わらせる事が正しいのか?
世界の重責を背負った少女と護人の旅
情熱を持って全力で[豊穣の聖女と護人]を書いております⭐︎
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!絶望の中で、それでも人は誰かのために剣を振るう
この作品、最初は「聖女を巡るダークファンタジー」かと思って読み始めたのですが、気づけば完全に心を掴まれていました!
まず、とにかくキャラクターが魅力的です!
特にフィルテリアとエギルの関係性が本当に素晴らしいんです。
単なる守る側と守られる側ではなくて、互いに傷を抱えた者同士だからこその距離感があって、少しずつ信頼を重ねていく姿に強く惹き込まれます。
さらに、戦闘シーンの迫力が圧巻で!
重厚な剣戟、マフィア抗争、異形との死闘……どれも映像が浮かぶほど濃密で、読んでいて息を呑みました。特にヴェネツ・オーロ編は、退廃的な港町の空気感と狂気が最高です。
ですが、この作品の本当の凄さは「優しさ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!飯と絆と男と女
目の前で生き返る聖女の死体からスタートするという、ショッキングな導入。
ここで読者の掴みは完璧です。誰も目が離せません。
そして不遇な運命を背負った悲痛なヒロインかと思いきや、よく食べるし笑うしフラフラするし、危なっかしくて目が離せません(再)
エギルさんが何だかんだで情が移ってしまうのもしょうがないと思います。それが恋情ではなかったとしても。
最初はただの契約関係だった二人が、いつしかこの二人じゃなければ駄目だと思わせる、関係の深化の描写が、軽やかでテンポの良い筆致の中に仕込まれていて、気づかぬうちに読者はその罠から抜けられなくなっていることでしょう。
辛い展開の続くダークファンタジーでは…続きを読む - ★★★ Excellent!!!特異な出会いから広がるダークで尊い物語の海
静かでずしんと重みのある導入に始まり、不穏な空気が漂う旅がさらにダークさが増すなか、やはり物語に明るさをもたらすのは魅力的なヒロイン。
死ねないという宿命は、死ぬことが前提の日常世界との鮮やかな対比であると同時に、読みながらその重みをひしと感じました。
対話で空気をふわっと明るくして、さらに物語に必要な説明を添える描写の技量の高さに驚きました。
多くを描きすぎず適度にピシッと示されることで、世界観にすんなり入っていける安心感。
聖女にまつわる厳かな場面にはグッと引き込まれ、読み進めるたびに意外な展開が用意されているのですから、ワクワクせずにはいられません。
様々な思惑が交錯していく…続きを読む - ★★★ Excellent!!!ダークファンタジー初心者にもおすすめしたい、骨太ファンタジー!
導入から突きつけられる、理不尽な死の香りと再生。
読者は一話目から思い切り殴られるはずです。
それでいて文章は驚くほど読みやすく、テンポも軽快。
不愛想なのに人間味あふれる主人公・傭兵エギルと、
呆れるほど天真爛漫な聖女フィルテリアの掛け合いも心地よく、
重い世界観の中にも確かな読みやすさがあります。
本作は、設定を説明で語るのではなく、
物語を追う中で少しずつ世界の輪郭が見えてくる構成。
読み進めるほどに気付くでしょう。
これはただダークな作品ではない、骨太ファンタジーなのだと。
ダークファンタジーは少し怖い。
でも、重厚な世界観と物語を楽しみたい、
そんな方にぜひおすすめしたい…続きを読む