概要
豊穣の季節『永遠の春』が長く続く世界。
その象徴であり、人々の希望であるはずの「豊穣の聖女」フィルテリアが遺体で発見される。
目の前で再生する聖女。
彼女を拾ったのは、金のため、生きるため、冷徹な傭兵エギル。
彼が引き受けたのは、「豊穣の聖女」という名の荷物を聖都に送り届ける依頼。
「豊穣の聖女」の本当の役割とは?
守れなかった過去を持つ傭兵エギルの選択。
誰かの犠牲の上に成り立つ[豊穣の時代]を終わらせる事が正しいのか?
世界の重責を背負った少女と護人の旅
情熱を持って全力で[豊穣の聖女と護人]を書いております⭐︎
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!その聖女は絶望を呼ぶ。それでも笑う彼女の手を傭兵は決して離さなかった!
2026/6/28時点でのレビューになります。
犠牲の上に存在する「永遠の春」を選んだ、朗らかで残酷な世界。
その世界で「豊穣の聖女」に選ばれてしまった少女、フィルテリア。
その少女に手を差し伸べたのは、傭兵のエギル。
二人は出会い、絶望と希望の物語は刻まれる。
天真爛漫なフィルテリアと、無愛想だが面倒見のいいエギル。
そんな二人が何度も危機に陥り、それでも前に進んでいく物語です。
「こんなのどうするんだ……」と思わず思ってしまうような絶望。
しかし、そんな絶望を仲間たちと共に切り抜けていく正統派ダークファンタジーです。
二人を襲うのは、「永遠の春」の存続を望む者たち。
強烈で醜悪…続きを読む - ★★★ Excellent!!!絶望の中で、それでも人は誰かのために剣を振るう
この作品、最初は「聖女を巡るダークファンタジー」かと思って読み始めたのですが、気づけば完全に心を掴まれていました!
まず、とにかくキャラクターが魅力的です!
特にフィルテリアとエギルの関係性が本当に素晴らしいんです。
単なる守る側と守られる側ではなくて、互いに傷を抱えた者同士だからこその距離感があって、少しずつ信頼を重ねていく姿に強く惹き込まれます。
さらに、戦闘シーンの迫力が圧巻で!
重厚な剣戟、マフィア抗争、異形との死闘……どれも映像が浮かぶほど濃密で、読んでいて息を呑みました。特にヴェネツ・オーロ編は、退廃的な港町の空気感と狂気が最高です。
ですが、この作品の本当の凄さは「優しさ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!飯と絆と男と女
目の前で生き返る聖女の死体からスタートするという、ショッキングな導入。
ここで読者の掴みは完璧です。誰も目が離せません。
そして不遇な運命を背負った悲痛なヒロインかと思いきや、よく食べるし笑うしフラフラするし、危なっかしくて目が離せません(再)
エギルさんが何だかんだで情が移ってしまうのもしょうがないと思います。それが恋情ではなかったとしても。
最初はただの契約関係だった二人が、いつしかこの二人じゃなければ駄目だと思わせる、関係の深化の描写が、軽やかでテンポの良い筆致の中に仕込まれていて、気づかぬうちに読者はその罠から抜けられなくなっていることでしょう。
辛い展開の続くダークファンタジーでは…続きを読む