概要
帰る方法は、繋がった縁を手放すこと
実直で人が良すぎる高校二年生・藤原篤志。
頼まれごとを断れず、今日も先生の仕事を引き受けてしまう。
そんな篤志の隣には、いつも幼なじみの八雲銀がいる。
軽薄でお調子者、けれど誰よりも篤志を優先し、結局は全部手伝ってくれる男だ。
放課後、立ち寄った神社で鳥居をくぐった瞬間――篤志は妖と神が暮らす異界《幽世》へと落ちる。
目を覚ましたそこは、人ならざる者たちが笑い、魂が値札代わりに並ぶ世界。
戸惑う篤志の肩を、後ろからそっと抱き寄せる腕。
「……悪いが、こいつは俺の連れなんだ」
現れた銀は、金色の耳と尾を揺らして笑う。
彼は人間ではなかったのだ。
幽世から現世へ戻る方法はただ一つ。
――ここで結んだ“縁”を捧げること。
つまり、誰かと繋がるほど、手放さなければならない。
妖たちの
頼まれごとを断れず、今日も先生の仕事を引き受けてしまう。
そんな篤志の隣には、いつも幼なじみの八雲銀がいる。
軽薄でお調子者、けれど誰よりも篤志を優先し、結局は全部手伝ってくれる男だ。
放課後、立ち寄った神社で鳥居をくぐった瞬間――篤志は妖と神が暮らす異界《幽世》へと落ちる。
目を覚ましたそこは、人ならざる者たちが笑い、魂が値札代わりに並ぶ世界。
戸惑う篤志の肩を、後ろからそっと抱き寄せる腕。
「……悪いが、こいつは俺の連れなんだ」
現れた銀は、金色の耳と尾を揺らして笑う。
彼は人間ではなかったのだ。
幽世から現世へ戻る方法はただ一つ。
――ここで結んだ“縁”を捧げること。
つまり、誰かと繋がるほど、手放さなければならない。
妖たちの