概要
虚構をまとうクズと言葉を操るカス。
似た者同士のろくでなし二人が出会えば、そこにあるのは共感ではなく「反吐が出るほどの同族嫌悪」だった。
顔を合わせれば罵詈雑言、隙あらば足を引っ張り合う。
けれど、互いの「芸」の底に潜む業を知っているのは、世界にただ一人、目の前の嫌な奴だけ。
喧嘩して、泥を塗って、傷を舐め合って。
なにくれ後々、しまいにゃ昵懇。
これは、美しくも薄汚い和風の世界で、
二人の表現者が「地獄の果てまで付き合う羽目になる」までの話。
現在毎日〜中二日間隔を目安に更新中。
クズ女形役者×カス小説家。終いは昵懇です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!才能と才能、異なる二つの出会いと副作用!
空気感抜群の文章の巧みさもあることながら、なによりキャラクターが最高に濃い!
主要二人の登場人物造形がまず見事です。
皮肉と矜持が入り混じった比嘉さんの語り、傲慢なくらい自信家の笙義さん。どちらも強烈な個性なのに、文章の力で不思議とするりと読めてしまいます。
特に印象的だったのは舞台の描写です。
客席が涙に包まれる千秋楽の空気や、女形として舞台の存在感がとても鮮やかで、読んでいるだけなのに劇場の熱気まで伝わってくるようでした。
そんな二人が最悪のタイミングで鉢合わせる場面は、思わず笑ってしまうほど絶妙。
互いを罵りながらも、どこか相手の才能を無視できない空気が漂っていて、この先どう絡ん…続きを読む - ★★★ Excellent!!!舞台と文士、その熱の交差点
物語の冒頭から、劇場の空気が立ち上がるような描写に惹き込まれました。
脚本家として舞台に関わる比嘉の視線が鋭く、芸事に向き合う姿勢が伝わってきます。
稽古場で細部まで指摘を重ねていく場面は、舞台づくりの緊張感がそのまま文章になっているようでした。
また、劇団長や役者たちとの関係が少しずつ形になっていく流れも心地よいです。
舞台裏の慌ただしさと、舞台に立つ者の覚悟が同時に描かれているのが印象に残りました。
比嘉という人物の過去が垣間見える場面には、物語の奥行きを感じます。
芸に生きる人々の熱が、物語全体を通して確かに伝わってきました。
舞台が完成していく過程を見届けたくなる、読み応えのある作品…続きを読む - ★★★ Excellent!!!カスな天才の筆が舞う🖌.*・゚ .゚
作家さんの世界観が鮮やかで、墨の香りが漂ってきそうな雰囲気の作品です✨️
作者さんの書き方で好きなところは、比喩がとっても豊かで日常のものを花火や道端の花みたいに例えてくれるところです! それがサラッと入ってくるから読んでいて想像力が刺激されて楽しいです。しかも、言葉の選び方がシャープで、ちょっと皮肉っぽいニュアンスがクセになりますw
柔らかい表現の中にキラッて光る鋭さがあって、こんな風に言うんだ!って勉強になります😏
作者さんのセンスがキラキラ輝いてます✨️
キャラクターたちのやり取りがすごく生き生きしていて、クスッと笑えるユーモアが散りばめられていて、読み進めているうちにどんどん引き…続きを読む