概要
あの日、信号は何度も変わった。
あの日、彼は来なかった。
それでも私は、交差点で待ち続けていた。
信号が何度変わっても、街が夜に沈んでも、動けなかった。
それから四年。
同じ道を避けて生きてきた私が、偶然その場所へ戻ってしまう。
そして――見つけてしまった。
向こう側に立つ、あの人を。
再会したはずだった。
触れたはずだった。
けれど目覚めたとき、手の中には何もなかった。
残っていたのは、温度だけだった。
それでも私は、交差点で待ち続けていた。
信号が何度変わっても、街が夜に沈んでも、動けなかった。
それから四年。
同じ道を避けて生きてきた私が、偶然その場所へ戻ってしまう。
そして――見つけてしまった。
向こう側に立つ、あの人を。
再会したはずだった。
触れたはずだった。
けれど目覚めたとき、手の中には何もなかった。
残っていたのは、温度だけだった。
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