概要
二百年後に届いたのは、世界じゃなくて、愛し尽くした一年の記録だった。
核戦争の夜、偶然同じ核シェルターに逃げ込んだ男女四人。内部には人体を二百年保存できる細胞凍結装置が二台しかなく、二人は未来へ、二人は地上に戻れないまま一年以内に死ぬ。公平なくじ引きか、能力か、年齢か、そして“愛”か。迷いと対立の末、シェルター保守の技術者・三上と、勝気な西園寺は「装置を守り切る」ために残る決断をする。眠りについた坂井と高梨が二百年後に目覚めた時、そこに残されていたのは、壁一面の絵と生活の痕跡、そして“最後の一年”を記録した映像だった――。生き延びることは、誰かの人生を背負うこと。二百年を越えて届くラブレターが、未来の扉を開く。
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