概要
1人、酒を飲んでいた。
ふすまの向こうから、土佐訛りのにぎやかな若い男の声が聞こえた。
待ち人が現れた。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!寒い夜に身も心も温まる、飯テロな歴史の一幕を是非ともご堪能下さい!
宮本様の描く連作『以蔵』もの、その第三段です!
『人斬り』と渾名された岡田以蔵……血に濡れたイメージが付きまとう男ですが、今作は幼馴染である坂本竜馬と鍋を囲んでの、身も心も温まる飯テロ回となっております!
軍鶏鍋(実は軍鶏は……)の描写に、私の腹は見事にやられ、鳴き止むことを知りません。
それに合わせる熱燗のまた温かそうなこと!
じんわりと体に沁み渡るイメージが浮かんできて、読んでいるだけでほろ酔い気分に!
また、竜馬の人柄がすごく良いです!
以蔵の心もまた、彼に会うことで温まっていくのだろうと思うと、今作の一幕にはとてもほっこりとさせられます。
寒い夜に是非ともご一読を!!! - ★★★ Excellent!!!岡田以蔵、幼馴染と鍋を食す
宮本賢治さまの「人斬り以蔵」シリーズの三作目です。
今作では京都の料理屋が舞台となっています。
料理屋の個室で一人燗酒で体を温める岡田以蔵。
すると、そこに坂本竜馬が現れます。
幼馴染同士のこの二人。
鶏肉が入ったお鍋(出汁と醤油の割り下にニンニクが入っている!)を堪能します。
読んでいるだけでその美味しさが伝わってくるようです。
激動の時代を生きた人物たちが過ごす穏やかな時間。
二人の笑顔が浮かんでくるようでした。
ずっとこの時間を過ごして欲しいと願わずにはいられません。
人斬り以蔵と恐れられた男の新たな一面をぜひ覗いてみてくださいね。
ご一読を! - ★★★ Excellent!!!竜馬と以蔵、光と影 二人で一つの鍋を食い、酒を飲む
満を持しての竜馬登場、やはり幕末のお話は彼がいると一気に彩度が増しますね。
竜馬と言えば土佐弁、どの媒体であっても、あの人懐っこい「~~ぜよ」という口ぶりは、妙に人を引き付けるものがあります。
そしてその一方で岡田以蔵、幕末の世を震わせた名立たる人斬りです。
竜馬が持つ光のイメージとは対照に、こちらは影のイメージでしょうか。
同じ方角を向いて歩む二人でありながらも、その人生の雰囲気は随分と対照的に見えます。
そんな二人ではありますが、やはり竜馬の圧倒的な陽キャぶりの前では、ただの同郷の友人となってしまうのでしょう。
親しげに鍋をつつき、酒を酌み交わす姿がなんとも微笑ましいです。
しかもちょっ…続きを読む