『人斬り以蔵』と呼ばれた岡田以蔵の、運命を大きく変えたある日の出来事を書いた作品。料理屋にて、以蔵と坂本竜馬が話した事とは……。「もしかすると、こうだったかもしれない」物語。歴史好きの人はもちろん、詳しくない人も、以蔵と竜馬のキャラがとても魅力的なので十分楽しめる。さらに、作者お得意の「飯テロ」も充実。今回は実に美味しそうな鍋が登場し、読んでいると食べたくなること必死。魅力がいっぱいの物語、ぜひお楽しみください。
これまで続いてきた作者様の以蔵の作品。今回で第3弾となります。以蔵の幼馴染である坂本龍馬とのやり取り。凄く温かみのあるシーンに溢れ、以蔵の人斬りだけじゃない側面を十分に見せてくれます。こんな未来がずっと続く可能性もあったのでは……そんな想いを馳せてしまうこの作品。シリーズ3作どれもおススメです。全て読んでみてはいかがでしょうか。
幕末の実在の人斬りとして名高い、岡田以蔵を描く、短編三部作。今作はその完結編となります。第一作『おれの手』第二作『きみの手』それに続く本作ですが、いずれも以蔵の人斬りとしての凄みや恐ろしさではなく、人間としての、ちょっとした温かい瞬間を切り取っており、「もしかしたら、こういう一場面が本当にあったのかも」と、思わされるような出来となっています。幕末の歴史に詳しい人も、そうでない人も、是非、人間岡田以蔵に触れてみて下さい。
坂本竜馬と火鉢を囲う岡田以蔵。鍋をつつきながら談笑する彼らの情景が目に浮かぶ。人斬りと呼ばれた男を前に、度量の深さを見せる竜馬。酒を酌み交わす二人は、立場を超えて友情を温めていく。読者は歴史の一幕を垣間見た心地になるだろう。
人斬り以蔵シリーズの第三弾。竜馬としゃも鍋を囲むワンシーン。酒は熱燗。そこにしゃも鍋が運ばれてくる。ここはいつもの飯テロ。にんにくの効いたスープは本当に美味しそう!(宮本さんの1月25日の近況ノートに鍋の画像があるので是非!)史実はともかく幼馴染みとして信頼し合っている二人のやりとり、ほのぼのしてくるお話です。二人とも凄惨な最期を遂げるという事実を知っているからこそ、こんな暖かい日常もきっと送っていたのだろうという安心感に包まれる、そんな物語でした。
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