戦国時代にタイムスリップしてしまった青年・田中
わけもわからぬうちに彼が連れて行かれた先にいたのは、
やがて天下人となるはずの織田信長
田中は現代の話をした
すると男は、にやりと笑った!
田中は信長の「占術者」(相談役)として召し抱えられることに
そして始まる田中の戦国物語
現代知識をもとに、信長のために田中が次々と出してゆくアイデアは、すごい
でも、やはりすごいのは、それを豪快に受け入れてゆく信長
と、絶妙なフォローをする帰蝶
歴史上の人物を取り上げるとき、もっとも重要なのは、
その人を好きになれるかどうかではないかなと、思う
そういう意味で、本作は大成功している
「この信長」は、推せる!
ぜひ、ご一読を
『僕の戦国時代ー僕が戦国の歴史を変える物語』は、現代の退屈さを起点に、戦国の生々しさへ一気に転がり落ちる構成が強い。語り口は軽いのに、場面の空気はやたら重い。その落差が読み味になっている。全195話の長期連載でも、序盤から物語の芯がはっきりしていて、続きを追いたくなる作りだ。
印象に残ったのは、主人公が鈴つきの髪留めを拾ってから運命がずれ、事故の衝撃のあと稲刈りの田の真ん中で目を覚ます場面だ。状況が飲み込めないまま足軽に縛られ、連れて行かれた先で「儂は織田三郎信長だがや!」と名乗られる。そこで主人公が、知っているはずの歴史を口にしてしまい、恐怖と打算が同時に走る。この導入がうまい。戦国が異世界ではなく、命の値札がむき出しの現実として立ち上がるからだ。
読み進めるほど、主人公の「知っていること」が万能ではなく、現場の血と疲労と人心の揺れに絡め取られていく。そのぶん、信長の強引さや家臣団の圧、そして主人公の踏ん張りが映える。途中まででも十分に格好良さが伝わる作品だ。
パソコンと歴史シミュレーションゲームが趣味の、平凡なサラリーマン・田中。
戦国時代の智略と駆け引きに憧れ、様々な知識を持っていたが、平和な現代でそれを活かせるような場面などあるはずもなく……
只々、平凡で退屈な毎日を送っていた。
……のだが、古びた『鈴付きの髪留め』を拾ったことで、彼の運命が変わり始める。
信号無視のトラックに跳ねられ(?)て……気づけば、稲刈りの終わった田んぼのど真ん中。
訳も分からぬうちに引っ立てられて、連れて行かれた屋敷。
そこにいたのは……なんと、織田信長だった!
信長に気に入られ、占術者として迎え入れられた田中。
今こそ、歴史チートの力を見せる時!
戦国時代へタイムリープした彼の快進撃が、今、始まる!
この作品は、退屈な日常を送っていた青年の田中君が、偶然拾った鈴付きの髪留めをきっかけに戦国時代へ迷い込み、織田信長と出会うところから物語は大きく動き出します。
戦国の世界で、いわゆるここでは未来となる知識を語った彼は「占術者」として迎え入れられますが、工業高専で培った実務的な発想や歴史ゲームで得た視点を武器に、内政や戦の在り方へ関わっていきます。
もちろん彼が知っている現代技術を持ち出し、実現するのですが、本作の魅力はそれだけでなく、現代人の価値観で戦国の残酷さや人間模様を見つめ直す点にあるのだと感じました。
戦略、政治、人物描写がバランスよく絡み合い、歴史好きからドラマ重視の読者まで幅広く楽しめる痛快歴史ファンタジーです。
平凡なサラリーマンの青年が古い髪留めを拾ったのをきっかけに事故で死亡してしまいます。そして彼は戦国時代にタイムスリップ!そこで出会ったのがなんと織田信長!未来を語ったことから「占術者」として信長に召し抱えられることに。彼は高専の実用知識と歴史ゲーム経験を活かし、さまざまな新兵器を提案します。また奉行所・診療所・火消し隊・諜報組織などの内政改革も進めていくことに。そして美濃攻め!あっ、関係ないですがちょうどこの前、稲葉山城のぼってきたばっかりなんですよね。なのでここの戦法がありありと頭に浮かびました。手柄を立てた彼は信長から名前をもらい、本格的に彼の天下統一に関わっていくことに。天下統一にむけてのさまざまな出来事に彼はどう活躍していくのか。ぜひみなさんでお確かめあれ。
現代の知識や技術で活躍するというのもいいのですが、現代人の感覚で、戦国人のことを見つめるところがいいです。
たとえば、切腹を前にして、舞いに歌にと、その儀式のためにいろいろとあるのですが、それを冗長と思い最後まで見ずに立ち去る秀吉――いかにもさっさと次の仕事に移り、出世にガツガツしている彼らしい反応です。
で、その場にいる現代人の、実際に敵が切腹している時に秀吉が「すでに陣で別の話をしていた」と語るところがいいと思いました。
秀吉の出世第一の、残酷なところが如実にあらわれていて、それを見る現代人の感覚がクローズアップされていて、凄いな、と思いました。
ぜひ、ご一読を。