概要
私は重い荷物を網棚の上に置き忘れるために電車に乗る。それは?
父親と姉は自死した。母親は若くして認知症になった。
残った私は団地を出て行かなくてはならない。
だから、骨壺を抱いて今日も私は電車に乗る。網棚に置き忘れたのは、家族の記憶と、まだ終われない人生だった。
「恰好つけちゃいられないよ」母の言葉が聞こえてくる。
失うばかりの人生にも、まだ灯る光があるのだろうか。
残った私は団地を出て行かなくてはならない。
だから、骨壺を抱いて今日も私は電車に乗る。網棚に置き忘れたのは、家族の記憶と、まだ終われない人生だった。
「恰好つけちゃいられないよ」母の言葉が聞こえてくる。
失うばかりの人生にも、まだ灯る光があるのだろうか。
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