概要
リアと名乗る女性は侵攻を受けている王国を救う為、隣国の帝国に助けを求めに行く道中だったと言う。
イルが作った温かく優しい味のスープに心癒され、帝国への案内を快く引き受けてくれたイルにリアは心を寄せ始める。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!豆のスープが紡ぐ、イルとリアの温かな絆――。
リアは勇気と信念を併せ持つ、芯の通った王女。
イルは誠実で包容力のある皇太子。
そんな2人の出会いからこの物語が始まります・・・。
そして、彼ら二人の関係を繋いでいるのが「クズ豆のスープ」です。
素朴でほんのり甘く、体の芯からじんわり温まるその味わいは、ただのスープにとどまらず、この2人の距離を少しずつ縮めていくように描かれています。
厳しい状況の中でも同じものを分かち合うことで、そこに信頼や安らぎが生まれたのだと思います。
また、イルの部下であるチャナのキャラクターが個性の塊で、要所要所で笑わせてくれました。
読めばやさしさが伝わってくる温かい物語です! - ★★★ Excellent!!!くず豆皇子?? いいえ。素敵な帝国皇太子殿下です。
”くず豆” だと、食べずに捨てる国がある。
その同じくず豆に、”ピコ豆” と名前を付けて
おいしく食べる、国がある。
食べられるのに食べない。それは、ただの価値観の違いだろうか。
国を想い、命がけで国を救おうと旅に出た王女が出逢ったのは
自国では捨てられていた、”くず豆” を、おいしく調理して食べさせてくれる、
素朴な青年だった。
青年が調理する、素朴で温かい、豆のスープに
この物語の、大切なエッセンスが入っている。
食べられるから食べる。
価値観が変わるのには時間が必要だけれど、
その古い価値観を変えるだけの力がある、若い二人の恋の物語。
さて。くず豆は、宝豆かも……。 - ★★★ Excellent!!!クズ豆、侮るなかれ
森で狩りをしていた青年が、ある事情を抱えた王女を助けたことから始まるファンタジーです。
二人は帝国へ向かう旅を共にすることになり、その道中で振る舞われる「クズ豆のスープ」が、少しずつ心の距離を縮めていきます。
タイトルにもなっている「クズ豆」という名前が、まずどこか可愛らしくて印象に残ります。
このマメェがただの小道具では終わらず、物語全体のテーマを象徴する存在になっているのがとても素敵です。
価値がないと思われているもの、見向きもされていないものが、人の心を温め、関係を繋いでいく――その描き方がとても素敵で、読んでいて心がほぐれていきます。
二人のやり取りも、甘くなりすぎず、それでい…続きを読む