概要
触れたもの全てを『解錠』し、破壊する。たとえ、この身が石になろうとも。
※本作には虐待や犯罪を示唆する暗い表現が含まれます
南洋の孤島・ロジャ島。 そこに隠居していた伝説の大泥棒・ザドーの屋敷に、ある夜、一人の少女が忍び込む。 彼女の名はナナビ。無実の罪で精神を壊された父を救うため、既にその小さな手を罪に染めて生きる、幼き盗人だった。
「あんたに『開錠』をあげる。これを使うことを、あたしが許可する」
ザドーが彼女に託したのは、太古の女神より伝わる禁忌の異能――『開錠』。 それは、閉ざされた扉はもちろん、堅牢な金庫、生物の細胞、果ては世界の歪んだ構造さえも物理的に『外し、断つ』ことができる破壊の力。 ただしその代償として、生き物を解錠するたび、術者の身体は徐々に石へと変わっていく。
師の遺志と、呪いにも似た力を受け継いだナナビは、海を渡り、諸悪の根源
南洋の孤島・ロジャ島。 そこに隠居していた伝説の大泥棒・ザドーの屋敷に、ある夜、一人の少女が忍び込む。 彼女の名はナナビ。無実の罪で精神を壊された父を救うため、既にその小さな手を罪に染めて生きる、幼き盗人だった。
「あんたに『開錠』をあげる。これを使うことを、あたしが許可する」
ザドーが彼女に託したのは、太古の女神より伝わる禁忌の異能――『開錠』。 それは、閉ざされた扉はもちろん、堅牢な金庫、生物の細胞、果ては世界の歪んだ構造さえも物理的に『外し、断つ』ことができる破壊の力。 ただしその代償として、生き物を解錠するたび、術者の身体は徐々に石へと変わっていく。
師の遺志と、呪いにも似た力を受け継いだナナビは、海を渡り、諸悪の根源
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!丸い手触り
本作は、今回のカクヨムコン……つまり、カクヨムコン11への参加作品である。
実のところ、せめて読者選考期間が終わるまでに読んでおきたかった。我が身の不明を恥じる。それでも、語らないよりは語った方がはるかに良い。そう確信させる内容だった。
閑話休題。
最初は、非常に難解で、宇宙空間に放り出されたような感触を意識しながら読み進めた。
引き継がれる『異能』は、虐げられた者が唯一備える……または、押しつけられる……希望でもあり絶望でもある。そもそも、本作で登場人物達を動かすのは、表には戒民局だが裏では写真だ。遅くとも、中盤からはそうなる。
真を写す機械が、別な意味で物語の真相に…続きを読む