概要
いじめをテーマにした社会派ホラー。正解はどこにあるのだろうか。
3人の主人公の視点で語られる、それぞれの世界。
悪いのはいったい誰なのか、正しいのはいったい誰なのか。
ただ私たちにできることは、一度立ち止まって、手の届く場所にいる誰かの話を聞いてあげることなのかもしれない。
悪いのはいったい誰なのか、正しいのはいったい誰なのか。
ただ私たちにできることは、一度立ち止まって、手の届く場所にいる誰かの話を聞いてあげることなのかもしれない。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!教室の片隅で、闇に染まるのは、彼。――染めたのは、誰。
犬笛を吹いた人間は、誰よりも狂気に染まっていた。
そして何より、自分が犬笛を吹いていると信じていた。
――信じ込まされていた。
本作の恐怖は、誰が悪だったのかを断定しない点にある。助けを求める声が届かなかった過去、正義を名乗る群衆、そして笛を吹いていると思い込んだ語り手。そのすべてが重なり合い、いつの間にか狂気は個人ではなく空間に染み込んでいく。教室という日常の片隅で、気づかぬうちに役割を与えられ、音に反応してしまう構造そのものが、静かなホラーとして描かれている。読み終えたあと、残るのは犯人探しではなく、「自分は今、どの音を聞いているのか」という不安だ。
だがその笛が、本当に彼のものだっ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!これぞヒトコワの真骨頂。
読み終わったあとに「うーわ!」って声が出ました。
内容としては結構胸糞ではあるのですが、一読しておくと人生のライフハックになると思います。人間ってね、こういうことやれちゃう生き物なんですよ…。似たような事件、実際にニュースになってますしね。
1話で人に届かない声という事象に「犬笛」を持ってきたのがぐうセンスあるなと思ってたんですけど、逆に音を作って、犬を操るという構成でこういうオチにしてきたかー。と天を仰ぎました。特にラストの一文が、非常に良かったです。
犬使いもまた、誰かの犬。
自分も犬になっていないか?と定期的に確認するために本棚に入れておくべき一冊。
面白かったです!