別れ話の緊迫した苦しい雰囲気……このあたりの絶妙な出し方が上手いです。よくある話ではありますが、しかしでは寝言で女の名前は誰か……その「誰か」が手に届かないもどかしさの表現が絶妙に上手いです。この書き方、好きです。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(140文字)
和歌をアレンジした作品にコメントをしたとき、こういうのがあるんですよと教えていただいた。今回は彼氏の中にユメカという女がいることを知るというお話。で、読んでいると自分の中でもユメカ、ユメカどこかで聞いたことあるなと考えてしまいます。そんなお話です。
重たい話題の別れ話でありながら、スラスラと読めるのは筆力かなと思います。その結末は文字通り、夢と現の折り合わせでした。罵倒し合うのでなく、お互いに尊重し合った結果。美しく、ノスタルジックすぎず、こういう別れ話もまた恋愛のひとつの形なのかなあ、という気分です。すてきな作品をありがとうございました。
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