漢字の成り立ちという微細な視点から、「祈り」と「呪い」がかつて一つの根から分かれたものであることを解き明かす、知的好奇心を強く刺激される一編です。「兄」という字に秘められた神聖さと、表裏一体の感情。淡々と綴られる解説の中に、人間の業や祈りの切実さが浮かび上がるような、研ぎ澄まされた筆致に、引き込まれました。言葉の背景を知ることで、世界の見え方が少し変わる……静かな衝撃を覚える素晴らしいエッセイです。
もっと、もっと、他のも読みたくなりました。そんな作品です。
「読んでよかった」の一言!【祝】・【呪】の漢字の成り立ちと、構成要素としてはかなり大きい右側の【兄】の意味。短い作品であるので、深く書くとあまりにネタバレが過ぎるのでとにかく読んで欲しい。このレビューを読むよりも、早く本編を読んでいただきたい。このたった約500字の作品を読んだ後、わたしは一段…いや、三段は賢くなった気がする。早く誰かにこれを教えたくて仕方がない。
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