結婚も就職も必要ない世界。そういう希望は許されている世界で、主人公は本を読み、ギターを弾く――淡々とした文体で語られる、静謐だけどどこかうつろで無機的なディストピア。一話完結の良作SFを読みたい方に特にお薦めです。
物語の始まり方から終わりまでスーッと読めてしまう!ちょっと不思議な世界観がまた面白い!
とても好きです。未来だけど、過去のような……汚染された崩れてしまった世界。曖昧のまま読者に委ねているのがとても好き。そういった作品が好きなのこともあり、刺さりました。ギターを習いたい。近未来……こんな世界が訪れたら、楽器が弾けることは精神的な面でも、今よりずっと大切だと思う。
評者からすれば、やや判然としない世界観にも映るが、それぞれのシーンに偏重な描写が見られないため、結果的には世界観も相まって、一種、独特な雰囲気を醸し出している。移り変わっていく時代の間隙を、縫うようにして描いた作品だけに、最後まで短文で描ききった点は、含みを持たせる技巧として、高く評価されるべきかもしれない。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(294文字)
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