雨宿りの休憩所で出会ったのは、自らを「雨の妖精」と呼ぶずぶ濡れの少女。雨を「嫌い」と語る少年と、雨の日のすべてを「宝物」のように語る少女。対照的な二人の会話を通じて、淡々と語られる物語。雨の描写が繊細で丁寧だなと感じました。雨粒が弾ける音、濡れたアスファルトの匂い――。少女の言葉に導かれるように、少年が憂鬱だと感じていた雨の景色の印象が、変わっていく過程が綺麗です。しっとりとした雰囲気の、優しく瑞々しい短編作品です。
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