概要
第2話「卵」および最終話「温める」は別エッセイ集『いまはここにいない君へ』(カクヨムコン11非参加)より改題、再編集したものとなります。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!ロックな男だよ……。
例えば、
数十人に一人の人物が経験しそうな武勇伝を語る人の話を聞くのも楽しいが、
十人中七人くらいが一度は経験してそうなことを、さも武勇伝のように語る人の話というのは本当に面白い。
この先生は圧倒的に後者だ。まず……
お題を一括りにしてエッセイで出そうという発想が面白い。
だって、ロッカーを名乗っちゃう人が、「確定申告が終わらなくてさあ」とかいう話ってあまりロックじゃないでしょ。
雨の日に傘を刺さないことを、「あ、ダサいわこれ」と自覚するのがロックでしょ 笑
社会に反発して水道止められて、後悔するのもロックだと思いますよ 笑
志乃亜サク先生。
この人の生き方こそ案…続きを読む - ★★★ Excellent!!!この作品を読んではいけませんよ。特に電車の中では‥‥‥
この作品は絶対に読んではいけない。
電車の中では、特に。
それなのにわたしは読んでしまったのだ。
知らない人に囲まれている中、小刻みに震える肩。
フッフッと漏れてしまう息。
完全に危険人物となってしまった。
この作品は、それほどまでに面白い。
面白い文章を書く人の日常は面白くできているのか。
それとも、ほとんどの人がただ通り過ぎてしまうようなことですら拾い上げ、面白く書くことができてしまうのか。
なにか特殊なことが起きたというわけではないのに。
それなのになんだろうこの満足感。
それは、著者の拾い上げる面白エピソードが、日常に根差しているからかもしれない。
個人的に…続きを読む - ★ Good!台所で起きる、忘れられない朝の一幕
とても身近で、だからこそ笑ってしまう話でした。
半熟卵を前にしたヨメの逡巡と、理屈では納得しきれないまま見守る語り手。その距離感が、夫婦の朝らしくて微笑ましいです。
大丈夫だと思う気持ちと、なんとなく嫌な予感。その両方を抱えたまま時間が進み、卵が小刻みに震え始めたあたりから、読んでいるこちらも身構えてしまいました。
そして訪れる爆発。わかっているのに笑ってしまうのは、きっと誰もが似たような失敗やヒヤリとした経験を持っているからだと思います。
犬が卵を食べていたり、鍋の蓋で必死にガードしたりする描写が、この出来事をただの笑い話ではなく、ちゃんとした生活の記憶にしています。
大事件でもないの…続きを読む