★
0
概要
明治維新十傑・岩倉具視の陰に、古流漢方の殺法を操る美少年がいたーー
小柄な体と公家らしからぬ活発さで「岩吉」と渾名された岩倉具視。黒船来航で危機に瀕する国のため公武合体を画策し奔走するが、岩倉を取り立てた孝明天皇にまで佐幕派と疑われ、辞官と出家を命じられる。粗末な住居で「無念切歯に絶えず」と日記に綴る日々。1865年、朝廷行事の裏方や雑務を担当する非蔵人・松尾相永(まつお・すけなが)が岩倉を訪問。松尾家は松尾神社の祠官で代々非蔵人を専業としていた。松尾はその後岩倉の手足となって情報収集し、連絡係を務める。岩倉は1865年秋に長文の意見書を薩摩藩や関白の二条斉敬(なりゆき)に送るが、黙殺された。9月16日、条約承認を求めて兵庫沖に現れた英仏蘭米四か国の艦隊。10月、孝明天皇が徳川慶喜に条約勅許を与えたことに岩倉は驚愕し、焦燥を深める。
そんなとき、松尾がとある
そんなとき、松尾がとある
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?